【とある】感情倫理

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異能の力を持ったやつはやっぱどこか高飛車なやつが多い



「あー？俺らなんもしてないのに風紀委員がなんの用っすかぁ」



まぁみんながみんなじゃないのは当然だが
だからこそこういうのが目立つ




一「ったく腕章なンか付けてっから」

『仕方ないじゃん、これも仕事なんだから』




レベル2、3程度の中学生くらいのガキンチョ達は何が楽しいのか突っかかってくる


彼らもまたリストに載っていた子達だ




『スキルアウト狩りについて話すことあったら話してくれる？』

「スキルアウト？あぁあれすか、無能力者ってやつすか！」

「あいつらおもしれーよな
ちょっと力を使ったら必死で逃げてくんだもん」

「今学校で流行ってるんだよ
誰が一番、無能力者を狩れたかって」




ゲラゲラと子供らしからぬ笑いをする少年達

うーん、彼らには罪の意識ってのがらないのかな？



確かに武装集団(スキルアウト)を狩って文句言うやつは少ない

…けど、そんなものが流行ったせいで
関係ない無能力者(一般人)が巻き込まれてるのも事実だ




彼らも彼らなりに思うことがある
だからこそ、あの駒場とかいう大男もああなったんだろうし。




「つーか俺らあんたら風紀委員にも恨みがあったんすよ！」

「腕章つけただけで威張りくさってふざけてんじゃねぇ！」


『わお、今度は言いがかり、大層なこった』




くらえ、なんてかわいい声はりあげて

徐に能力をふりかざす




どれも取るに足らない
在り来りな能力にあくびがでるいっぽうだった

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