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「能力吸収だァ?」

『そ。
だからんな物騒なものしまいなよ
それともそのちっこい弾でキャッチボールでもする?』




対峙した彼は細っこいオトコだった


さっき上から盗み見ていた時も思ったけど
レベル5にしてはひょろっこい




まぁ能力を使えば関係ないか
髪の毛の色も影響を受けてそうなったっぽいし




「…お前、どっかで見たような気がすンなァ?」

『そう?
私は君のことランキングでしか知らないけど』




杖に体重をかけて立つ彼は余りにも酷い目付き
三白眼に潜む赤い瞳に生憎と見覚えはない




「ンでェ?
俺を警備員に引き渡そうと考えてンのか?
ハッ、バカらしいやめとけそンなの
どっちみちアイツらに俺を裁くことはできねェよ」

『言うね〜、まぁそっちの事情はいいや
こっちはこっちで仕事をするだけだ』



タイミングよく携帯が震える
念の為音を切っていたそれはメールの受信を知らせていた





送信者は初春


さっき聞いた情報の有無に
彼が持ち去った、この大男の携帯電話…




『ね、君さ〜
スキルアウト狩りをした能力者を叩こうとしてたっしょ?』

「はァ?」




うーん、面白いくらいに
何言ってんだって顔をしてくれる




『その仕事さ、こっちにくれない?』




なんにせよ
彼がこの場に戻ってきてくれてよかった




学生の治安維持は風紀委員のお仕事の一環だ



私もたまには仕事しなきゃ
頼れる後輩に怒られてばっかじゃダメだろうしね

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弦一郎(プロフ) - りほさん» ありがとうございます^^原作が小説のものってなかなか難しいですが、楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年8月25日 22時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
りほ(プロフ) - 相対性理論からきました!書き方が本当に好きですぅ…。 (2019年8月25日 21時) (レス) id: 020412926d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年8月25日 0時

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