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あぁ、気持ちいいなぁ〜…
深い睡眠に意識が揺蕩うのが心地いい
あれ?
私なんで寝てたんだっけ?
あー…そうだ、確かサロンに来て
アロマセラピーなんか受けてそのまま寝ちゃったんだっけ?
『…?』
薄ら目を開けると暗がりとは真逆に明るい光
あの脳を包むような香りもなく
雰囲気がガラッと変わった室内
「あら、目が覚めた?」
すん、と落ちてくる声に
鼓動がドクンと揺れた
『…だれ。』
冷たい灰色のコンクリートの壁に生える白衣を揺らす女
「あら、私の事忘れてしまったの?」
どうして私はこんな所にいるんだろうか
『ここはどこ?』
「能力開発センターよ、と言っても場所は変わってしまっているけれど」
…おかしなぁ
私はサロンの施術室にいたはずなんだけど
もしかしてここに運ばれてきたとか?
でもなんで、この人は私の何を知ってるんだ。
『あ。』
綺麗に揃えられた短い髪
伸びた爪が耳をなぞり髪が耳にかかる
私はこの女を知ってる
…だけど記憶には、無い
それは脳科学能力開発センターなんて名前も同じだ
知ってるのは、あの医者から聞いた話と
自分で調べたそこの都市伝説並の少量のデータ
『立河五雨か』
「ふふ、お久しぶり、A?」
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弦一郎(プロフ) - りほさん» ありがとうございます^^原作が小説のものってなかなか難しいですが、楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年8月25日 22時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
りほ(プロフ) - 相対性理論からきました!書き方が本当に好きですぅ…。 (2019年8月25日 21時) (レス) id: 020412926d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年8月25日 0時