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一「なンなンだここは?」



薄暗く小さな手毬型のライトのみの個室に怪しげな雰囲気しかなかった


思わず呟いた一方通行はこんな所に一番縁遠いからかもしれない




結「施術室のようだけど、妙よね」

海「えぇ寝台はおろか椅子もない」



あるのは、明かりに香を置くチェスト


そして不自然に何か重たいものでも置いてあったかのような四角い跡が、敷かれた絨毯にあった




土「みてみるぜよ、ここ何か転がしたあとがあるぜい?」

海「本当ですね、台車か何かでしょうか」




まるで、“ 家具でも運んだかのように ”四輪の跡が絨毯の端に残る



カラカラと換気扇が回る音に
ふと、ひくひくと一方通行が鼻を動かして


消えていく香りの中に違和感を覚えた




一「こいつは精油の臭いだけじゃねェ
睡眠ガスかなンかも混ざってやがる」

海「ガス?」

土「てことは、俺らが踏み込む前に一人
能力者を捕獲して移送した可能性があるな」




匂いに混ざって、睡眠させて
そのうちに運び出すなんて


先行して踏み込んだ結標達により気絶しているスタッフはなかなかの過激なところもあるみたいだ


誰もが、艶めかしい美人揃いだっていうのに。




土「以前からの能力者の失踪者リストを当たってみるか?」

海「この店の通信解析で連れ去られた場所の特定も急ぎましょう」



それぞれが、やるべき事を決めて動こうとすると
結標が何枚かの用紙を見つけてきた



結「サロンの利用者のリストよ
それと、一つ気になるのが…」



何枚か渡された紙と別に、1枚の問診書が渡される


日付は今日、もしかしたら連れ去られた客のやつかもしれない




土「これは…」



見えた名前に、ぐしゃりと音がする


一方通行が紙を掴み、握ったんだ





一「志生Aだと…?」

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弦一郎(プロフ) - りほさん» ありがとうございます^^原作が小説のものってなかなか難しいですが、楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年8月25日 22時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
りほ(プロフ) - 相対性理論からきました!書き方が本当に好きですぅ…。 (2019年8月25日 21時) (レス) id: 020412926d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年8月25日 0時

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