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翌日はあてもなくただ街をぶらついていた



街と言っても人気は少ない
昼間じゃ学生はみんな学校だ



学校はあまり好きじゃない
人が多いし、AIM拡散力場が鬱陶しい




それでもやっぱり感知するからここは能力者の街なんだろうな





そんな中であの消息不明の研究者達を探すのは困難だろう

もっと、初春ちゃんみたいに上手くやれるならデータだけなら見つけられるかもしれない



それでも顔も覚えてない人を探すのは…




『…むりだよなぁ』



砂浜に落としたビーズを拾うように、記憶を取り戻す事は困難なことなんだ



なんだか、頭を抱えたくなる話




「ねぇあなた学生さんよね、よかったらどうかしら?」

『わたし?』



不意にかけられた声にほのかに香る甘いにおい


長い髪をお団子に纏めた端整な顔の女性。




「ごめんなさい、何か…悩んでたみたいだったから
どう?よかったらアロマセラピーに興味無い?」

『はぁ。』



街頭の客引きなのか持っていたチラシを受け取るとありがたそうな口説き文句が書かれていた


…正直あまり興味はない。




「独自で開発したエッセンシャルオイルでね
心身の健康やリラクゼーションなんかにも効果があるんだけど、よかったらやってみないかな?」

『やってみるったって…嗅ぐだけなんじゃないの?』




あんまり嗜好品もつけないからよくわかんないけど
白井とかが好きそうだよな、こういうの



「お店で香りを楽しんでリラックスしていってもらうって事もしてるの
それに脳のリラックスにもなるから能力者さんには人気なのよ」

『へー…』



でも健康やストレスなんていわれたらちょっといいかも



最近何かとやりすぎだ
それにこの副作用には効果があるかもしれない




『んー…じゃあやってみようかな、お店は近いの?』

「えぇすぐそこよ、それじゃあ行きましょうか」




案内されて数分、上品な木製の扉の店が目に入る


そこがその、アロマセラピーのお店


パッと見雑貨屋のように店内には精油の入った瓶が控えめに陳列されていた

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弦一郎(プロフ) - りほさん» ありがとうございます^^原作が小説のものってなかなか難しいですが、楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年8月25日 22時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
りほ(プロフ) - 相対性理論からきました!書き方が本当に好きですぅ…。 (2019年8月25日 21時) (レス) id: 020412926d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年8月25日 0時

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