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アイツのことだァ?
それはもう話を聞いて終わってンじゃねェのかよ
あのスッカスカのAの過去は
俺と対して変わンねェ
そンでそいつを壊したのも俺だったって話で終わったはずだ
冥「過去をねぇ僕に聞きに来たんだ
それで僕は本当の事を答えたよ」
一「なっ…」
冥「心配しなくていい
話したのはどこに居て、どうして病院に来たってだけだ
多少、実験内容は話したけど君の事は話してないよ」
一「……そォかよ」
俺がアイツに関わったことで
アイツは暗部に狙われている
それは確かだ
コイツは、Aから闇を引き剥がそうと
風紀委員に入れたンだろうが
だが、本人が知ろうとしてンのに
どうすりゃいいって話なンだよ
辞めとけって言ってもアイツはそしたら空っぽのままだ
一「…ンで?それを俺に報告してどォすンだ」
冥「うん、これは一種の賭けみたいなものだねぇ?
医者として彼女の記憶を取り戻してあげたいと僕は思ってる」
一「あンなもン思い出させるなンて普通じゃねェなァ」
ある程度の地獄なンて忘れちまった方がマシな時だってあンのに
…あァ、そうか俺は知って欲しくねェのか
自分が壊したあの女に
俺がしたことを知られたくねェのか。
散々、壊す以上をしてきた俺が
今更誰かに責められるのが怖くて知られたくねェってか…
冥「記憶と言っても過去の出来事を思い出すというより
彼女には感情そのものを取り戻してもらいたい
その為には風紀委員にいるだけじゃ足りないみたいなんだ」
一「あァ、だろうな
だから俺に教えてやれってことかよ」
冥「彼女自身、君の事は気に入ってるみたいだからねぇ」
つくづくすっとぼけた医者だよコイツは
そォかい、俺が教えてやればイインだな。
怖いも、辛いも、悲しいも…
……ふっざけンじゃねェ。
一「…お断りだ」
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弦一郎(プロフ) - りほさん» ありがとうございます^^原作が小説のものってなかなか難しいですが、楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年8月25日 22時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
りほ(プロフ) - 相対性理論からきました!書き方が本当に好きですぅ…。 (2019年8月25日 21時) (レス) id: 020412926d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年8月25日 0時