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冥「やぁ一方通行、デバイスの調子はどうかね?」
一「変わンねェよ」
電話越しにもわかる不機嫌な声
彼もそうとう退屈していたようだ
学園都市の暗部を名乗っても、
やることはただ淡々と仕事をこなすだけ
どうでもいいような、それこそ
表側の甘々な奴らがやるようなものから
血が流れ落ち獅子奮迅するようなものまで様々
だが、そんなもの毎回ある訳じゃない
つまらない仕事ばかり、それに彼はイラついていた
そんな時に呑気に、演算補助デバイスの様子なんか聞かれたところでって状態だった
一「用はそれだけか?それともガキのお守りでもしに来いってのかよ?」
今にも電話を切りそうな勢いの彼に、
冥土帰しはただいつも通り呑気に続けるだけ
冥「できれば顔を見せに来てもらいたいけどねぇ?
それも難しいだろうし
今日電話したのは彼女のことについてじゃない
志生さんのことについてなんだねぇ?」
一「あァ?志生だァ?」
Aの、過去とやらを興味本位で聞いたのはいいが
二人は会うべきじゃなかったとまで言われたのに
なんで今更彼から彼女のことを話そうとするのか
一方通行は訝しげな顔をしたのだった
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弦一郎(プロフ) - りほさん» ありがとうございます^^原作が小説のものってなかなか難しいですが、楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年8月25日 22時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
りほ(プロフ) - 相対性理論からきました!書き方が本当に好きですぅ…。 (2019年8月25日 21時) (レス) id: 020412926d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年8月25日 0時