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『あ、それと聞きたかったんだ』
冥「なんだい?」
『私の過去について教えて』
この前それを聞こうと、ここへ来たら
変なのに追いかけられた
そいつらは金に目が眩んだ捨て駒みたいなやつで
大元は未だどこの誰だかも分かっていない
今後似たようなことが起きるのかどうか、それすらもわからない
『前に自分の書庫を調べてみた
私はセンセーに、どっかの施設で保護されたって聞かされたけど
そんなことどこにも書いちゃいなかった
学園都市にきて普通にどっかの小学校と中学を卒業って書かれてる
…ねぇ、センセーと書庫どっちの方が正しい私の過去なのかな?』
そんな得体の知れないヤツらに
ただ追われて聞いてやるんじゃダメなんだ
風紀委員を続けるなら、まずは自分を救いたい…。
.
.
.
白「…最近、」
へ?と初春がスットンキョな声を上げる
幾分減ったはずの書類は、今度は始末書だけじゃなく経費に修繕費なんて名目の書類までもドンと積まれてやっぱり山盛りだった
どろりとした目の白井がうわ言のように呟く
白「最近、やけに仕事に積極的ですの…」
初「あぁ志生さんですね
そうですね〜支部にも顔を出すようになりましたし」
入院明けからAは、毎日のように顔をだし
パソコンと向き合い、要請の仕事まで出向くようになった
それはまるで何かに憑かれたかのようである意味怖かった
初「でもいいことじゃないですか
白井さんいつもあの人に仕事して欲しいって言ってたんですし」
白「そうなんですけど、そぉーなんですけど!
なんて言うか寒気がしますの!
あぁも人が変わったようにされてはこちらのリアクションに困りますわ!」
初「(じゃあどうしてるのがいいんだろう…)」
もうよくわかんない、と初春は苦い顔をしているが
白井にもよくわかっていなかった
『ただいまー』
白「!!」
初「あ、おかえりなさい」
そんな時にタイミングよく彼女は帰ってくるのであった
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弦一郎(プロフ) - りほさん» ありがとうございます^^原作が小説のものってなかなか難しいですが、楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年8月25日 22時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
りほ(プロフ) - 相対性理論からきました!書き方が本当に好きですぅ…。 (2019年8月25日 21時) (レス) id: 020412926d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年8月25日 0時