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部活中、またも柳生は俺を呼びにきた




「先日はありがとうございます
Aさんも喜んでいましたよ」

「ああ、聞いたぜよ
さっそく連れてったそうじゃな」




いつに無く上機嫌の柳生に若干引き気味に見せるもそれすらも気には止めていない




口を開けば、やれ綺麗だやれ素敵だ
まるでお前は恋する乙女かとツッコミを入れたくなるほどベラベラと感想を並べる





そーゆーポエム的なもの、ノートの中だけにしてくんしゃい





「まったく、おまんらはほんにお互いの事をよう喋る」

「おや、そうでしょうか?」



無自覚と来たもんだから、困るぜよ





イライラとする気持ちを表出さず、内側だけに隠していると


コートへの道のりをふと、柳生が足を止めた





「そう言えば仁王君
君からはそう言う話は聞いたりはしないのですが、あなたは心に思う人はいないのですか?」

「は?」



いきなり何を言うちょるん?
思わず目を開けて、驚いた顔をしちまった




「…いえ、少し気になったもので
お話ししたくないのならお気になさらず」

「ほーか
ま、残念ながらおまんを満足させることはできんのう」

「そうですか…」




再び歩き出した時、ポケットにしまいこんだ手が拳を作る

俺はただ無意識に、その手をギュッと握りしめていた






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ユウちゃん(プロフ) - yue.さん» 仁王くんは違う意味の大人っぽさを感じますよね…なんか余裕があるというか…今回それが伝わってくるような文章だったなと思います(´`柳生くんは登場するだけで紳士ですねほんと(( (2017年5月17日 2時) (レス) id: 21be5ef3c7 (このIDを非表示/違反報告)
yue.(プロフ) - ユウちゃんさん» うわあああありがとうございます(;_;た今度はちゃんと考えて書こうと思います!この2人大人過ぎで夢主キャラ困りましたw (2017年5月16日 17時) (レス) id: 327fda9cd8 (このIDを非表示/違反報告)
ユウちゃん(プロフ) - お疲れ様です!新作素晴らしかったです(><*ダブルスじゃかなり好きな仁王と柳生の小説って…!素晴らし過ぎます…今回の夢主ちゃんは前回と打って変わって大人っぽい子ですね。可愛らしいです(´`*次回も楽しみにしてます! (2017年5月15日 14時) (レス) id: 21be5ef3c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆえ | 作成日時:2017年5月9日 16時

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