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赤也side
目の前にあるのは更に増えたAの髪の毛
そして、座り込んだまま動かない南
怒りが消えないのは当然だし、コイツを許そうとは思えない
つい最近教えてもらったばっかなんだ
アイツが髪を伸ばしてる理由
それが、意図も簡単になくなって
ただのゴミでしかない
けど、このまま放置もさすがにできない
嫌だけど仕方ない…
赤「なぁ、ホウキとかあんの？」
南は肩をびくつかせ我に返ったのか急いでホウキとちりとりを取り出してきた
やけに重く感じる空気の中
床を履く音だけが聞こえる
履いても履いても減らない髪の毛
俺はそれをちりとりで不器用に受け止める
そんな空気を作ってるのは紛れもなく俺だ
南「ごめん、なさい…」
さすがに苦しかったのか
弱々しく声を発した南
俺に謝んないでくれよ…
ぶちまけそうになる怒りがフツフツと煮えてくる
ふと、去り際にAが俺に向けた視線が蘇る
それはなんとも満足そうで、安心したような顔
あれはいったいどういう意味だったんだろう
俺に何を言ってほしいって、思ったんだろう
あー！もうっ、わっかんねぇよ
赤「アイツはよ…」
言いたい事が纏まらない中、俺は“A”を語りはじめた
「Aはジュニアの中では世界でも有名なヤツなんだ
部長も勝てないし、とにかく強え
何気勉強もできるし、料理も完璧
けどよ、テニスばっかやってたから
なんにも知らねーの、遊びとか人との接し方とか
遊園地とかデパート行っただけですげーはしゃぐんだぜ？」
だんだんとアイツの事を話してるだけなのに、気持ちが落ち着いてくる
思えば、Aが側にいると思うとイラつくことは減った気がする
赤「けど、それ以上に驚くのが
バカなんだよ、アイツ
人の事ばっか気を使って、自分の事はお構い無し
弱音の出し方がわからねぇんだよ…」
南の手は止まってて
床に残る髪をつまんでみた
赤「この髪もさ、邪魔なのかいつも結んでっけど切ろうとはしなかったんだ
大事なダブルスパートナーが視力失ってから
あの尻尾がありゃ、すぐに自分だってわかってもらえるって」
南「！？っごめんなさい！！」
声を荒らげて、泣きながら自分のした事の重さを受け止める
俺は、アイツのそう言う所全部が好きだ
南はこの先もうこんな事は絶対しない
自分が話すよりも、俺が話した方が理解してくれるってそう思ったんだろうな
あいつはどこまでもすげー俺の彼女だぜ
＿
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yue.(プロフ) - なっちゃんさん» なっちゃんさん以外にももしかしたら不完全燃焼にさせてしまってる方はたくさんいるかと思います。今回はもう数年も前のお話を今でも読んでくださる方がいることと、貴重な意見いただけて感謝です(´ω｀)ドロドロしたお話も…いつか挑戦してみたいです笑 (2019年5月15日 6時) (
レス) id: e7bb6442ef (このIDを非表示/違反報告)
yue.(プロフ) - なっちゃんさん» 遅くなってしまいすみません。復讐の部分はだいぶ悩みましたが、過激にすれば今までの雰囲気が壊れるかなぁと当時悩みました(;_;)個人的にはそう言うお話も好きですが、内容によって指定をいれなくてはならなくなったり好き嫌いもハッキリするのでこの形になりました (2019年5月15日 6時) (レス) id: e7bb6442ef (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - なんか、小説は面白いんですけど南の回でもっともっと復讐？して欲しいです。派手にやり返さない赤也も主人公も腹が立って小説に集中出来ないです。もっと南に絶望を！！ (2019年5月11日 4時) (レス) id: 0137e22542 (このIDを非表示/違反報告)
yue.(プロフ) - 煉海さん» 壊滅的な英語苦手ってどのくらいなのか困りますwwガッデム！！ (2018年4月7日 1時) (レス) id: 327fda9cd8 (このIDを非表示/違反報告)
煉海 - 自分の英語力恨む赤也くん乙wwwwwww (2018年4月6日 22時) (レス) id: a0ddb5db9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆえ | 作成日時：2017年1月7日 21時
