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南「あかや…く、ん……」



まさか彼らがここに来ることなんて想像はしていなかったのだろう
呆然とした顔で南は赤也を見つめる



咄嗟なのか、無意識なのか彼女は持っていたハサミをAの足元へと落とした



カラン、と言う音を立てて落ちたそれはブルーの持ち手に青学と書かれたタグがついている




赤也の一歩後ろに立つ幸村は、目を細めてそのタグを確認した




南「ち、違うの!Aちゃんが赤也くん取らないで!って!それで…!
先にハサミを向けてきたの!私、怖くて…!!」



ふぇーんと、本当に流れているのかわからないオーバーなほどの泣いた仕草



Aをよく知る二人と、未だ影で隠れてる南の性格を知る仁王にはなんとも無茶な言い訳だった




そんな仁王が居ることなど知らない彼女は必死に弁解の、Aに罪をなすりつける言い訳をしゃくりながらつづける





南「ふえっ、ぐすっ、赤也くんっ!怖かったよ〜…」




いくら泣いても、この部屋に居るものの視線は落ちている髪とハサミに向いてる




その拳は怒りと、悔しさで震えていた
我慢できず、赤也は南へと拳を振りかざした






ガンッッ────





鈍い音が響く

その音は、赤也が発したものではなかった






幸「真宏…」



Aだった





彼女は拳を背中にある壁に後ろ手で殴り俯いていた




『────…』




『…ふざけんじゃねぇよ。人の気持ちを物みたいに言いやがって…
腐ってんのもいい加減にしろよ』



もう、限界だ…




ふらっと、下に落ちてるハサミを拾うとヒッと声をあげた南


同じ様に髪を切られると、恐怖にかられ顔を歪めていた





ジャキッ──シャキッシャキ──






南「…?」



鋭い音にギュッ閉じた瞳を開かせる

赤也も幸村もAの行為に目を見開いている




幸「真宏!?」

赤「お前、何やって…!」






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yue.(プロフ) - なっちゃんさん» なっちゃんさん以外にももしかしたら不完全燃焼にさせてしまってる方はたくさんいるかと思います。今回はもう数年も前のお話を今でも読んでくださる方がいることと、貴重な意見いただけて感謝です(´ω`)ドロドロしたお話も…いつか挑戦してみたいです笑 (2019年5月15日 6時) (レス) id: e7bb6442ef (このIDを非表示/違反報告)
yue.(プロフ) - なっちゃんさん» 遅くなってしまいすみません。復讐の部分はだいぶ悩みましたが、過激にすれば今までの雰囲気が壊れるかなぁと当時悩みました(;_;)個人的にはそう言うお話も好きですが、内容によって指定をいれなくてはならなくなったり好き嫌いもハッキリするのでこの形になりました (2019年5月15日 6時) (レス) id: e7bb6442ef (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - なんか、小説は面白いんですけど南の回でもっともっと復讐?して欲しいです。派手にやり返さない赤也も主人公も腹が立って小説に集中出来ないです。もっと南に絶望を!! (2019年5月11日 4時) (レス) id: 0137e22542 (このIDを非表示/違反報告)
yue.(プロフ) - 煉海さん» 壊滅的な英語苦手ってどのくらいなのか困りますwwガッデム!! (2018年4月7日 1時) (レス) id: 327fda9cd8 (このIDを非表示/違反報告)
煉海 - 自分の英語力恨む赤也くん乙wwwwwww (2018年4月6日 22時) (レス) id: a0ddb5db9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆえ | 作成日時:2017年1月7日 21時

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