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みんなが寝たのを確認さて部屋を出ていく
この合宿所は真夜中でも普通に使用ができる
室内コートもあるし、大きな窓は月明かりがさして暗くない
今日はトレーニングルームへ行こう
パチンとスイッチを押すと様々なトレーニングマシーンが並んでる
中にはうちには無いものまであってやり甲斐がある
ストレッチもそこそこに早速始める
ただ、がむしゃらに…
「安心しんしゃい
赤也はそう簡単には心変わりなんてしやせんよ」
「俺、お前の事すげー好きだからよ」
2人の声を頭の中でリピートさせる
大丈夫、大丈夫───…
『…っ!』
簡単に奪えますよ
2人お似合いやで
けど、さらに2人の声が邪魔をする
どれだけ体を動かしても、何時間動いてもなかなか消えてはくれない
大きくため息をついて、動かしていた体を止めた
『…何してるんですか。仁王先輩。』
仁「ケロケロ」
カエルですか?
物陰から現れた彼はさっきまで寝息を立ててたはずなのに
どうやらそれはお得意の詐欺だったようだ
仁「やりすぎじゃろ、汗かいとるナリ」
『まあ、この運動量ですし』
にやりと笑う先輩に目を合わせられない
仁王さんは要注意だ
プレスが上がり下がりする音が響く中、先輩は隣へと寄ってきた
仁「戻るぜよ、もう寝る時間じゃ」
『………』
そんな声には耳を傾けず
トレーニングを続ける、60キロまで増やした重りはやはり辛い
重りをあげる度に眉間にシワが寄るのがわかる
仁「いい加減に、『ふぅー…』」
『さて、今日のトレーニングは終わりました帰りましょうか、先輩?』
このまま続けたら先輩にもバレてしまうかもしれない
やり場のない気持ちを隠して、普段通りにすると決めたAにとってそれは避けたい
仁「…おん」
ここ2日、まともに眠ることもなく
朝までずっとこうして過ごしている事も
部屋に戻っても、寝付くことなどできず
結局今日も朝を迎えた
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yue.(プロフ) - なっちゃんさん» なっちゃんさん以外にももしかしたら不完全燃焼にさせてしまってる方はたくさんいるかと思います。今回はもう数年も前のお話を今でも読んでくださる方がいることと、貴重な意見いただけて感謝です(´ω`)ドロドロしたお話も…いつか挑戦してみたいです笑 (2019年5月15日 6時) (レス) id: e7bb6442ef (このIDを非表示/違反報告)
yue.(プロフ) - なっちゃんさん» 遅くなってしまいすみません。復讐の部分はだいぶ悩みましたが、過激にすれば今までの雰囲気が壊れるかなぁと当時悩みました(;_;)個人的にはそう言うお話も好きですが、内容によって指定をいれなくてはならなくなったり好き嫌いもハッキリするのでこの形になりました (2019年5月15日 6時) (レス) id: e7bb6442ef (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - なんか、小説は面白いんですけど南の回でもっともっと復讐?して欲しいです。派手にやり返さない赤也も主人公も腹が立って小説に集中出来ないです。もっと南に絶望を!! (2019年5月11日 4時) (レス) id: 0137e22542 (このIDを非表示/違反報告)
yue.(プロフ) - 煉海さん» 壊滅的な英語苦手ってどのくらいなのか困りますwwガッデム!! (2018年4月7日 1時) (レス) id: 327fda9cd8 (このIDを非表示/違反報告)
煉海 - 自分の英語力恨む赤也くん乙wwwwwww (2018年4月6日 22時) (レス) id: a0ddb5db9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆえ | 作成日時:2017年1月7日 21時