【テニプリ】最強ガールが出会ったのは６

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説明する光の声はいつになく優しく、そして泣きそうだった



『そっか、意識無くしてボッチャン…』


私、よく生きてたなぁ
さすがにゾッとしたわ。


光「お前、飛び込みプールで何してたん？」

『それは…』



説明ができない
飛び込みプールまで行ったのはハッキリと覚えてる


赤也と南ちゃん、ふたりを見るのが辛くなって

だからそこから離れたくなって、なんて…





隠すって決めたのに、言えないじゃん。




光「A、言うたやろ？
話くらい聞いたるって」

『ん…』



ため息交じりに言われた言葉はさっき見た夢と同じセリフ
話って、きっと２人の事だよね


今の私の悩みなんて、それしかない
…初日は話せたのになんでだろう



光「もう、我慢せんでええんや
ここに居るんはお前がなんでこない無茶したかわかっとるから」

『………』



光の言葉、一つ一つに返事ができない
ずっとずっと怖かった

赤也の中から私がいなくなるんじゃないかって
赤也が離れていくんじゃないかって…



それでも、豹変した南ちゃんの事を赤也に言う気は起きない
嫉妬しなんて、こんなドロドロした気持ちを伝えても嫌な奴って思われたくもなかった




だから毎日モヤモヤを吹っ飛ばそうと…


………それが、間違いだったのかな？



幸村くんも、仁王先輩も赤也も
みんなに迷惑かけて、心配もかけた。


ふと、頭の上に温かいものが乗る
顔をあげると、目の前には仁王先輩



仁「自分を追い詰める為にペテンを使うんじゃなか
言ったじゃろ？赤也は何があっても心変わりせんよって」

『あ…』



そっか
ヒントならたくさんもらってたんだ…


先輩の言葉は安心させるだけじゃなかった
だから、言ってみろって

そういうこと。


光だって、話聞くって言ってくれてたのに



仁王はそう言うと部屋からそっと出て行く
そして幸村と財前も



部屋には赤也とAだけが残った







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