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んで、数分後…



侑「でァっしゃァァァい!!」

『お前マジ!容赦ないなァ!』

侑「バレーで手ェ抜くとか有り得へんやろがいっ!!」

『だぁもうっ!これならドヤっ!?』

侑「へっ!あまっちょろいねん」

『当たり前やろ!男子と比べんなや!』




何となく始まった平和なパスは、もはやアタック勝負と化した


どちらも拾っては打っての繰り返し


いややる分にはええかもしれない


けどよく考えて?
相手は男子、レギュラー、むっっっちゃ力強いねんけど!?



侑「よっしゃ!なら俺の番や
ちゃんと打ちや」

『は?いやいや待て待て待て待てっ!』



何とかあげたレシーブは、宮の頭上にいい感じで帰る




侑「センター!」

『待てって、言ってるやろがっ!!』




彼の声に条件反射という他ない
私はしっかりと助走をつけてセンターへ飛ぶ



むっちゃ久しぶりのスパイクで
上手く打てるかって思った矢先、空中で


あ、とふたつの理由で頭が一気に冷静になった



一つ、このネットは男子用
つまり女子には高いっちゅー話


二つ、なんやかんやパスしとったけどうち、今制服やねん



侑「 あ 」



ボールはていん、とギリギリネットを超えた私の指先に当たりヘボザコフェイントとして向こう側へ落ちた



私も、落ちた



遅れてふわりとスカートが落ちる。




『…見た?』

侑「あー…ぃ、いやぁ別に白のレースなんて、何も見えなかったな…」

『…』



ほんま、燥ぎすぎたなあ…自分もコイツも。




侑「いっだあ!!」




そんでも飾りまで言われちゃ許すわけにはいかん

渾身の蹴りが宮の腰にクリーンヒット



『〜〜〜〜ッざっけんな!』

侑「あ、ちょっ待ィ!!…や」




なんなんなんなんなんなんなんなん!?


今日はもうなんて日や!!



宮を置いて今度はひとり走り出す


外は雨、ザーザー降り
羞恥に襲われそんなもの私の耳には届いていなかった




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弦一郎(プロフ) - 美雨さん» ありがとうございます(、._. )、 え、てか私も美雨さんの作品…好きです…! (2021年1月5日 14時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
美雨(プロフ) - 凄い好きです。めちゃめちゃ好きです…!笑 更新頑張ってください( .. ) (2021年1月5日 10時) (レス) id: 2e26338b40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:弦一郎 | 作成日時:2020年12月23日 15時

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