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ついに来たか、と汗が垂れた
7月に入り夏、本格的
兵庫の夏は暑いのだ
おぞましいセミの鳴き声が耳につく
下駄箱にはラブラブレター
熱が入りすぎてそろそろ発音よくラヴとか言いそう
匿名希望のそれはえっちゃんの下駄箱には入っとらん、良かった最近早く来てて
『(ならそろそろ拝んだりましょうか)』
私にもとうとう春が来たとか思わへんよ
季節は夏、やっちゅうんに背筋が凍るような文字の羅列
放課後、使われとらん女子トイレの呼び出しはそんな甘ったるいモンじゃなかった
『(いや、トイレて！！)』
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ヒソヒソヒソ…と同じ背中が内緒の話
侑「ほんまやってん
北さんのこと信ちゃんて呼んどって」
治「マジやのそれ？
市庭が北さんの知り合いやったて…」
双子の話題はそれで持ち切り
いやだって、萎縮してしまうような先輩に、馴れ馴れしく「信ちゃん」だ。
信じ難いし、もはやホラー
北「なあ、そこの双子」
侑・治「 ギクッ 」
ほら呼ばれただけで背筋が伸びる。
北「A今日来とらんなあ〜」
侑・治「 へ？ 」
北に釣られてギャラリーを見上げる双子達
それに気づいたファンは頬を染めキャッキャと勝手に盛り上がっている
そういえば、まだ来てない
毎日来いと言ってからなんだかんだ律儀に来ていたのに
北「俺も久しぶりの再会やし今日部活早く終わるから
話でも思っとったけど来てへんならしゃあないな」
よもや隙すら見せない我が部長がそんなことを言うなんて
実は市庭A、すごいのでは？はひとまず置いておいて
侑「サム、なんか聞いとる？」
治「知らん
普通に教室出ていきよったから、こっち来てんのかと思っとったわ」
侑「ふーん」
口を尖らせるのは侑の方
北「まあアイツも年頃やし友達と遊びに行ってんのかもしれんな」
ははっと小さく笑う北は双子から離れていってしまった
セリフが少々、学生らしくない
そんな些細な言葉に侑はまたモヤモヤと
友達…？いや待てよ告られたとか言ってたな、なんて
その日侑はまたホームランサーブを連発したとかしてないとか。
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弦一郎(プロフ) - 美雨さん» ありがとうございます(、._. )、 え、てか私も美雨さんの作品…好きです…！ (2021年1月5日 14時) (
レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
美雨(プロフ) - 凄い好きです。めちゃめちゃ好きです…！笑 更新頑張ってください( .. ) (2021年1月5日 10時) (レス) id: 2e26338b40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弦一郎 | 作成日時：2020年12月23日 15時
