検索窓
今日:53 hit、昨日:27 hit、合計:364,199 hit

036 ページ36

角「あ、そういや
今日市庭ラブレター貰ったって」



は?と2つの声が重なった


目をまんまるくさせてそして徐々にでかくなる



治・侑「はああああっ!?」

角「え そんな驚く?」

治「えっやって、そんな素振り一度も見えへんやったやん!」

侑「あの女に告白とか正気か!
ギャースカうっさいねんで!?」

角「…」


それは侑にだけだと思う
とは言わないでおく角名



さっさと着替えを済ませて、部活前のスマホタイムに勤しむ彼の横では未だに半裸状態で衝撃を受けている侑



治「で、どうなったん?」

角「さあ?市庭だし、断ったんじゃない?」

治「いつも通りやったしな」



しかしながら彼らも立派な高校生男子共だ
いくら強豪校で部活に励んでいるとしても、そういう話に興味が無いわけではない



侑「…物好きなやっちゃ」

治「お前みたいなやつ他にもおんねんな」

侑「はっ!?なんやそれ!」

治「やってお前、最近口を開けば市庭市庭と…」

侑「ンなことない!それに、俺が話しとんのはバレーの話やんか!」


ムキーッとする侑を他所にすっかり着替えを済ませた治ははよ服着ろ、と言うだけ


だがこの場にいる面々は治の言葉に同意である

バレーの話をしたと思えば、彼女の話

彼女の話をしたと思えばバレーの話



正直、部活外位はバレーを忘れたいと思わなくもない

だってこれからみっちり練習なのだから…




銀「俺はええ子やと思うけどな、市庭
あけすけなところあってバレーっちゅー共通の話題も充分ある」

治「せやな
下手に飾らんし、何よりツムが人でなして知らんで告るような女子よりかはずっとええ」

角「同感」



彼らからしたら、“物好き”というのは結構見慣れているのである



ムスッとした顔の侑を含めて
体育に移動すると彼らを迎えるファンと呼ばれる女子達

ただの練習だと言うのに今日も今日とてよくやりよる



そんな感情を横目に、侑は最近常連となった彼女の姿を探すとギャラリーの端っこでスマホをいじっていた



侑「(うおっ!)」



ただ、まあ…黙ってれば美人…にも見えなくはない


そんな彼女が侑と目が合うとベーッと舌を出てきた


もちろん深い意味は無い



練習開始の笛の音に反応したのは侑だけでなくAも同じ


スマホをポケットにしまうとコートをしっかり見据えていた



侑「(なんやの、クソ)」



少しばかり小さなモヤモヤが侑の中にかかり始めたのだった



.

037→←035



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (111 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
416人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 稲荷崎 , 宮侑
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

弦一郎(プロフ) - 美雨さん» ありがとうございます(、._. )、 え、てか私も美雨さんの作品…好きです…! (2021年1月5日 14時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
美雨(プロフ) - 凄い好きです。めちゃめちゃ好きです…!笑 更新頑張ってください( .. ) (2021年1月5日 10時) (レス) id: 2e26338b40 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:弦一郎 | 作成日時:2020年12月23日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。