【ハイキュー】能のないバケモノは爪を隠せず

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▼ side 角名




正直、一生会話なんてすることないんだろうなーって思ってた

とりわけ目立つ人でもない
一緒にいる子は多分、地味寄り



まあ、のほほんとしてるよねあの二人


くらいな認識はあったけど




角「何それ」

『あ、最悪
盗み見は良くないな、角名』

角「上からだと色んなものがよく見えるんだよ」




朝、下駄箱で固まる市庭を発見


メモみたいなのをサッとポケットにしまうのを見た



『そらええことやな
なら小銭落とした時は任せろ』

角「落とさねぇし
小島の方が市庭より小さいじゃん」

『えっちゃんは小銭拾うために居るんやない
癒しをくれるために生まれてきたんや』

角「あっ そう」




話してみれば、こっちは全然そんなでもない


愛想笑いで淡々として喋るし、くだらないことも言う始末



ただ、バレーだとガラッと人が変わるのは言うまでもない

テンションも高い、よく笑う、そんでもって凄い集中力を感じさせる



ギャップってやつ？



角「…で、今の何？」

『ラブラブレターやん
突っ込まんといてや』

角「趣味悪〜」

『なんやと！？』




多分、そんな姿を知ってるのはバレー部だけだと思う

普通の彼女からは想像できない

だからラブレターとか冗談に聞こえる




角「………」

『なんよ？』




いやだって他にもかわいい女子いっぱいいるよ？


髪もちゃんと整えて、いつでも写真OKみたいなフルセット



方や市庭は、とりあえず伸ばしてますって髪にスッピン


あ、でも肌綺麗とかまつ毛なげーとかは思うよ？最近よく見る顔だし



角「いや、物好きもいるんだなーって」

『表出るか？お？』

角「やめてよ侑じゃないんだから」




まあ俺は、化粧してようとしてなかろうとどっちでもいいや



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