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切れ長なお目目がジトッとむけられる中縮こまって電話をひとつ
『はい…あ、ほんとですか!ありがとうございますっはい、では後ほど、はい、失礼します』
スマートフォンの画面をタップして電話を切るとそうそうに物を彼の元へ返却した
「ありましたか?」
『はい!財布もスマホもどうやら車内に置き忘れたみたいで、ありがとうございます』
「そうですか、ひとまず一安心ですね」
些かトゲのようなものを感じつつ
本当に一安心。
鍵さえ見つかればとか思ってたけど、財布に免許証が入っているので財布がなければバイクに乗れない
『さっそくタクシー会社に取りに行ってきます』
「そうしてください…場所はわかりますか?」
『あ、住所だけいただけますか?』
そう言うとノートらしきものの切れ端にサラサラと住所を書いた彼
因みに電話の時点で彼の家におじゃましている
『何から何までお世話になりました
えっと…カドナさん?』
カーペットの上に座っていたまま頭を下げる
少し土下座してる気分
「
これからは気をつけてください」
ええ、本当にと思いつつ
よいしょと立ち上がる
いくら同じ間取りと言えど、うちとは全然違う空間
こざっぱりと言うべきか、必要家具に、パソコンなんて現代の必需品もあるがなんというかまとまりがある
「あの、ところでお名前は…」
『ああ失敬、Aです
挨拶が遅れて申し訳ありません』
「?…いえ、こちらこそ。よろしくお願いします」
丁寧な挨拶を交わし、お隣の角名と書かれたプレートの扉を開ける、閉める
『(角名くん、か)』
なかなかにいい人だ
世の中捨てたもんじゃないと思いつつ鼻歌交じりさっそく、財布と我がソウルメイトを迎えに
夕日が沈みかけた街へと繰り出したのだった
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弦一郎(プロフ) - 鷹鷹さん» ありがとうございます!頑張ります〜!! (2021年2月14日 16時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
鷹鷹(プロフ) - メッッッッッッッチャッ好きです…更新頑張って下さい! (2021年2月14日 1時) (レス) id: a315003b9c (このIDを非表示/違反報告)
弦一郎(プロフ) - Nagitoさん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますヾ(*‘ω‘ )ノ (2021年2月12日 15時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
Nagito(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです、これからの展開楽しみに待ってます! (2021年2月12日 9時) (レス) id: 27cb39652f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2021年2月6日 16時