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『ああーー…』
どうしようと頭を抱える日曜日
もう時刻は夕方も近く
あの後すぐに帰った私はベッド代わりにしているのソファーへとなだれ込んだ
待っていてくれたマイダーリンはひんやりとしていて
ズキズキと痛む頭と熱のこもった体を優しく包み込むようでたまらず身を委ねたのは言うまでもない
因みに玄関の鍵は開いていた
そもそも取られて困るようなものもなく、管理能力はガバガバなのだ
そして目が覚めて未だに頭痛が残る頭で碇ゲンドウの如く、両肘を立てて考え込む私がいる
『(どーーしよう…)』
昨夜の記憶は、さっぱりだ
なぜ隣の家しかも男性の家で寝ていたのかヴェールにつつまれている
いや、そこはさほど問題では無い。…多分。
問題は昨日着ていた服、詳しくいえば上着に入れていたであろう数々の品が無くなっていたのだ
鍵に携帯、極めつけは財布
ぶっちゃけ携帯より財布よりも鍵の方が大事
家の鍵は閉め忘れても、私には無くなったら生きていけない代物が鍵。
ソウルメイトであり相棒の鍵だ
家の鍵とセットにしてあるソイツ
あの鍵が無くなったら私は寂しくて生きていけない。二階の窓から飛び降りてやる。
どこで失くしたのか、ついでに携帯と財布も
1人でノリのついて剥がれにくくなった記憶のページを懸命にめくってもやはり思い出せず
こうして頭をかかえると、かん、かんと足音が聞こえてきた
一か八か、この場合一であってくれ、八と書いて罰だ
我が家の扉を開ける
『あのっ…!』
驚いた顔をする今朝の人、隣の人
『今朝はすみませんでした!
色々とご迷惑をかけたようで、それで重ね重ねで申し訳ないのですが、そちらの家に鍵なる物が落ちてなかったでしょうか!?』
言った、言ってやったぞ
そしてかわいい愛車の鍵よ、彼の家にいてくれ
「…ああ、ちょっと待ってて下さい」
驚いた顔の彼はすぐさま平常に戻るや否や、頭を下げた私の前を颯爽と通りすぎ自宅の中へと消えていった
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弦一郎(プロフ) - 鷹鷹さん» ありがとうございます!頑張ります〜!! (2021年2月14日 16時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
鷹鷹(プロフ) - メッッッッッッッチャッ好きです…更新頑張って下さい! (2021年2月14日 1時) (レス) id: a315003b9c (このIDを非表示/違反報告)
弦一郎(プロフ) - Nagitoさん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますヾ(*‘ω‘ )ノ (2021年2月12日 15時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
Nagito(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです、これからの展開楽しみに待ってます! (2021年2月12日 9時) (レス) id: 27cb39652f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弦一郎 | 作成日時:2021年2月6日 16時