ホットコーヒー【J.N】

Black or Sweet? #7 ページ8

「淳太先輩は、

好きな人とかいないんですか？」


もうこの際聞いてしまおう。


ノリと勢いだ。


中｢ん〜……気になってる人は？｣


あっ、いるんだ………


でも気になってる人やろ？


アタックしまくれば何とかなる！


中｢Aちゃんは……？

Aちゃんは好きな人おらへんの？｣


「私も気になってる人は………？」


貴方の事ですよ、淳太先輩。


なんて言う勇気はもちろん無いから


心の中で言わせてもらう。


中｢ふーん。叶うとええな。｣


「淳太先輩も。」


淳太先輩は叶うかもしれへんけど、


私は叶わんからな。


「今日はありがとうございました。」


ついに私の家の前まで来てしまった。


中｢いえいえ。……ここがAちゃんの家？｣


「はい。ここの2階に住んでます！」


私はアパートに住んでいる。202号室。


中｢それじゃ、同期会で聞いてな？｣


おっと、淳太先輩抜かりないな。


しっかり聞いてこなきゃやんな。


「ちゃんと聞いときます。」


中｢それじゃ、また。｣


「はい。さよなら。」


………淳太先輩帰っちゃった。


でも、今日はかなり進歩した。


頑張ろう。


いつか淳太先輩の横に立てるように。

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