ホットコーヒー【J.N】

Black or Sweet? #30 ページ33

中「んで？

Aちゃん、返事は？」



分かってるくせに。

恥ずかしいから聞かんでよ。




中「Aちゃんの口から聞きたいなぁ。

俺のことどう思ってるのか。」



淳太先輩の顔は抱きしめられてて

分からないけれど

絶対今ニヤけてる気がする。




「……き、です。」


中「ん？」


「…淳太先輩が好きです！

カッコイイとことか、

一生懸命なとことか、

後輩に優しいとことか……あっ、」




勢いで全て言ってしまった。


恥ずかしくて

淳太先輩の胸に顔を埋めた。




中「ははっ、ほんまに好きやね。

まぁ、俺も負けへんくらい好き。


絶対に離さへん。

絶対に泣かせへん。


一生かけて幸せにするから。」



「淳太先輩……」


中「あっ、コーヒー冷めちゃったな笑

……戻ろ。コーヒー淹れたる。」


「ありがとうございます。」


中「あぁ、せや。

もうカレカノなんやから…


あれ？まだ言ってなくない？

あっ、やっば……」


「ふふふっ笑」




淳太先輩が戸惑ってる姿が可愛くて

ついつい笑ってしまった。




中「何笑ってんねん。笑

……僕と付き合ってください。」


「……もちろん。」


中「ふふっ、じゃあ。

敬語禁止。先輩禁止。……分かった？」


「えぇ……」


中「淳太って呼んでやー

俺も“ちゃん”付けやめる。……A？」


「っ、……淳太！くんっ……」


中「あー！もうめっちゃ可愛い！

A、戻ろっか。みんなのとこに。」


「う、うん……」




淳太くんと手を繋いで

仕事場へと戻る。


無言で階段を降りるこの時間も

貴方とだからとても幸せに感じた。



やっぱり私、

この人じゃなきゃダメみたい。

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