ホットコーヒー【J.N】

Black or Sweet? #23 ページ26

言ってくれれば良かったのに。


淳太先輩の意地悪。

彼女いるんだったら言ってよ。




中「あはは。笑

俺はそういう子好きやで笑」


中「……ん？

あっ、もしかして見惚れちゃった？笑」




そんな思わせぶりなこと

言わないでよ。


彼女に言ってあげなよ。




少しの期待を抱いて後ろを向くけど

視界には人はいない。


やっぱり私はダメだったんだ。



この人じゃなきゃだめって思ってた人は

愛する人がいたんだ。


そりゃそうだよ。

可愛げもないし、愚痴ばっか言うし、

こんな女よりも


可愛くてオシャレでスタイルがいい

あの彼女の方が可愛いよね。




「……っ、何泣いてんのさ。

全く…めんどくさい女。」




あん時も泣いたっけ。

高校の時、彼氏にフラれたとき。



『お前、一々めんどくさいんだよ』



確かそう言われた。


はぁ…めんどくさいやつなんだよ。

恋なんて出来ないんだ。




『A…ちゃん？』


「……っ、か、神山さん…」




たまたま駅で神山さんとばったり。

泣いてるところ見られたくないのに。




神「あっ、泣いてる……」


「泣いてなんか……失礼します。」




ホームへ向かおうとした。

しかし、それは神山さんによって阻止された。



神「そんな悲しい顔してる子、

俺、ほっとけんよ……」


「神山さん……」


神「……話、聞かせて？」

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