ホットコーヒー【J.N】

Black or Sweet? #12 ページ14

ふわぁ…寝た寝たぁ……


カーテンの隙間から漏れでる太陽の光で
目が覚めた。


こんな起き方久しぶりやなぁ…

大学生時代に友達と温泉旅行に行った時以来。



ん？私今…誰かに抱きしめられてる？

まるで抱き枕を扱うように……


？｢んふふ……おはよ。｣


だ、誰ーーー！？！？





ー淳太sideー



時は遡ること夜中の11時。

タクシーでAちゃんの家まで
送っていった。

昨日送って帰った時に見たからな。


中｢Aちゃーん？

鍵どこにある？……って｣


アパートの廊下でしゃがんで爆睡。

女の子のカバンを漁るのも
気が引けるし…どないしよ……



……仕方ないか。

俺はある人に電話を入れた。


中｢もしもーし？神ちゃん？

あんさ今から女の子うち入れてええ？｣





中｢ただいまー｣


？｢おかえり、淳太くん！

何？その子が電話で言うてた子か……

もしかしてお持ち帰りな感じ？｣

結局あれからAちゃんの家から
俺んちまでおぶってきた。

にしても、軽かったなぁ……

この奇抜な服装に奇抜な髪色の人は神山智洋。

俺のいとこ。そして居候。


もともとは俺も神ちゃんも兵庫に住んどった。

ちなみにここは大阪。

こっちに出てきた時からここには住んでます。


ある日、神ちゃんが出張でこっちに来た時に

居候させて！って言ってきたのが始まり。


いつの間にかそれから約半年が経った。


中｢お持ち帰りなんてそんな事はしませんー。

飲みに行ったら思いっきり酔っ払って。｣


神｢なるほどなぁ、分かった！

寝る場所は？あっ、着替え持ってこよー♪｣


あっ、寝る場所……どないしよ。

お客さんなんて来たことないし、

ましては彼女もいない俺、そして神ちゃん。


寝る場所なんて俺と神ちゃんのベッドしか
ないけど……あかんよな？

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