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「ちょっと！離してっ！！」
男1「このまま2人で車に押し込もうぜ」
男2「おうww」
「やめて！！やだっ！！」
両サイドから男達に腕を引っ張られて
どうあがいても逃げれない
車はもう目の前
終わった…
渡「てめぇら何してんだよ！！！」
「っ！！しょったく…ん！」
男1「あ？なんだよお前」
渡「俺の女に手だすんじゃねぇよ！！」
男2「来いよ！こっちは2人いんだよ」
『こら！！そこで何をしている！！』
男1「やべっ警察だ！ずらかるぞ！」
男2「チッ！！」
渡「A！！！」ぎゅうっ
「翔太くん…」
渡「遅くなってごめん…」
「んーん、助けてくれてありがと」
渡「っ…」ぎゅっ…
「…帰ろっか」
翔太くんが来てくれた
後ろから警察が来て助かった
(近くで見かけたお姉さんが呼んでくれたらしい)
私より翔太くんの方が泣きそうな顔してるのは
なんでだろう
2人で無言のまま車に乗り込み
翔太くんの家へ帰った
ガチャッ
「おじゃましまーす」
と、翔太くん家について玄関が閉まった
瞬間だった
ぎゅうっ
「っ翔太くん？」
渡「…無事でよかった。」
「ん…」
渡「俺がAのこと1人にしなければ…
ほんとごめん」
「でも助けに来てくれたの嬉しかったよ」
渡「…強がんなよ。泣きたいなら泣け
怖い思いさせてごめんな」
「っっ…怖かった…！…うぅっうぇっぐす」
渡「怖かったな…」
翔太くんは抱きしめながら頭を撫でてくれて
いつもより優しい声に
我慢してたものが込み上げて来た
ずっと翔太くんはごめんって言ってて
もう1人にしないと約束してくれた
翔太くんが悪いわけじゃないのに
「翔太くんごめんね、洋服濡れちゃった」
渡「別に良いよ、泣き止んだ？」
「ん。」
渡「今日は夕飯出前にしよ
こんな顔でスーパー行けないだろ笑」
「ん…///ごめん、ありがとう」
いつもより優しい顔で笑ってる翔太くんが
親指で涙を拭いてくれてすごくドキドキした
渡「ほら、ずっと玄関だし中入るぞ」
「やだ、もうちょっとぎゅーしたい」
渡「っ…///なんだそれっ可愛すぎだろ…」
「！！…可愛い？」
渡「可愛いからナンパされてたんだろーが
お前は可愛いってもっと自覚しろ」
「翔太くんが可愛いって思ってくれてるなら
嬉しいっ！！」
渡「毎日思ってるわ言わないだけ」
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作者名：nananako | 作成日時：2021年5月14日 22時
