私たち結婚しました [JH]3

結婚写真を撮りましょう ページ8

とても久々なウギョルの撮影。

結局昨日は眠れず、体調も気分も最悪なまま。

だけどそんな事誰にも言えず。

相談しようと思っていたCielオンニは用事があるらしい。

スタイリストはオンニの妹が代打で担当してくれる事になった。

「ごめんね、急に来てもらって」

「全然！むしろオンニに感謝しなきゃ！

Louisオンニのスタイリング担当出来るなんて幸せ！」

私がデビューする前、

練習生のときからペンだと言う彼女、琉花はそう言って笑う。

「今日はこれね」

そう言って渡されたのは久々の短い丈。

傷はもうほぼ治っているし、

痕も残っていない。

可愛いワンピースに少しだけ気分が上がりながら、

衣装に着替えた。

「うわ・・・可愛い・・・。

オンニ最高」

そう言う彼女はメイク台の椅子を引く。

「じゃ、メイクしようか。

その酷い顔、完璧に隠してあげる」

そう言って笑う琉花に、

困った顔で笑う事しか出来なかった。

しばらくして完成したメイクは完璧で。

琉花にお礼を伝える。

琉花は笑って行ってらっしゃいと送り出してくれた。

Cielオンニから何も聞いていないのか、

それとも知っていて黙ってくれているのか分からない。

ペンだと言うのに、

それでも何も聞いてこないのはありがたかった。

収録場所に向かいながら思う。

今日の撮影を始めていいのかと。

始めてしまうと、

何かが起きる事だけは知っている。

だけどそれを誰かに言おうとは思っていない。

ソアオンニに言えばきっと手紙の事を隠していた事を怒られる。

狙われるのは悪魔だし、

今日1日何かと理由を付けて悪魔の側を離れなければいいと決めて、

今日の収録場所であるスタジオの扉を開けた。

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