私たち結婚しました [JH]２

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ステージ終わり、次の仕事があるからと、

帰る準備を済ませて車に向かう。

車までの道中、何人かのペンが私を励まそうと、

温かい言葉を贈ってくれているのに混じって、

聞こえてくる心ない言葉。

あぁ、こんな事久々だなとのんきに考える。

後部座席に乗り込んですぐ、

ため息が漏れた。

「ご飯どうする」

オンニからの質問に、いらないと返せば、

心配そうなオンニとミラー越しに目が合った。

「大丈夫だよ、気にしないで」

そう言って笑えば、オンニは黙る。

作り笑いが出来るうちはまだ大丈夫、と

自分に言い聞かせるように、

心の中で大丈夫を繰り返す。

まだ笑えるし、

まだ耐えられる。

こんなの全然平気。

あの時に比べたらまだ大丈夫。

そうやって、大丈夫を繰り返していれば、

不思議なもので本当に大丈夫な気がしてくる。

次の仕事はあの気持ち悪い男と一緒だけど、

それももうあと一回で終わりだし、

後は徹底的に避ければ良い話だ。

もう少しだけ我慢して頑張ろうと、

心の中でもう一度、

大丈夫と繰り返した。

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