自覚のない感情 ページ15
わいわい、がやがや。
楽屋にいても聞こえる賑やかな声に、
授賞式独特の空気を感じる。
新年明けて初めての大きい舞台に、
少しの緊張とワクワクした気持ちで、
自分の出番を待っていた。
リハーサルは随分前に終わったため、
いまは何もすることがなく暇な状態。
暇すぎて仮眠を取っていたものの、
鳴り止まない電話に起こされたのがつい先程のことで、
電話はまだ鳴り続けている。
ウギョルの放送が進むにつれ、
アンチは少しずつ減ってきたのに、
あいつからの電話はむしろ頻度が増していた。
最近じゃストーカーでもしているのか、
偶然を装って接触してこようとする。
自宅も危険だからとオンニの家にいるため、
1人の時間は無くなっていった。
元々1人の時間が大好きな人間としては、
それもストレスで。
眠れない日も多くなった。
今だってソアオンニとCielオンニが楽屋にいて、
絶対に1人は一緒にいるように対策をしてくれている。
有難いけど息のつまる空間に、
そろそろ何かが爆発しそうだった。
トイレでも行こうと立ち上がると、
ソアオンニが付いてきた。
トイレから楽屋に戻る途中、
オンニがスタッフさんに呼ばれ、
楽屋まで1人で戻ることになった。
「くれぐれも気をつけて！」
そう言い残し、
一応Cielオンニにも連絡を入れてオンニは去って行った。
ようやく得た久しぶりの1人の時間に嬉しくなって、
少しだけゆっくりしていくことにした。
それが間違いだった。
オンニの言うこと素直に聞けば良かったと後悔してももう遅い。
人があまり来ない廊下の角を曲がった休憩所、
壁に押し付けられて、目の前には見たくもない男の顔。
恐怖で固まった体は、
抵抗せず相手を受け入れているとでも捉えられたのだろう、
嬉しそうに笑うそいつの顔が近づいてくる。
必死に抵抗している私の胸元で、
きらりと指輪が光った。
男が低く邪魔だなと呟き、
首に痛みが走る。
廊下の向こうに飛んで行った悪魔との指輪。
それを見た途端、訳もわからず涙が溢れてきた。
必死で助けてと大声で叫ぶも、
すぐに口を手で塞がれ、
悔しさで涙が止まらない。
力いっぱいの抵抗をと腕に力を込めた時、
急に目の前の男が吹っ飛んだ。
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Rui*(プロフ) - ゆゆさん» 大好きありがとうございます！私も早く甘々書きたいので頑張ります！！！ (2020年9月16日 20時) (
レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - Miyuさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！ソラブー良いですよねぇ…これからも絡ませて行きたいと思います笑頑張ります！ (2020年9月16日 20時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 本当にお話大好きで、早く甘々になるのが楽しみです(*^^*)作者様のペースで更新頑張ってください、応援してます♪ (2020年9月16日 16時) (レス) id: 13fb36f954 (このIDを非表示/違反報告)
Miyu(プロフ) - このお話大好きです！特にソラブーが大好きなので、たくさん絡ませてくれる作者さん大好きです！更新大変でしょうが頑張ってください！ (2020年9月15日 23時) (レス) id: 1c9dc44574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rui* | 作成日時：2020年9月13日 18時
