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HOSHI side
「大丈夫かねぇ」
人のベットに寝転んで、
カチカチと操作をやめないままウォヌは言った。
目は激しく戦いを繰り広げる画面に固定されたままだ。
脈絡のないその質問はそれでも何の事かすぐにわかった。
それほど俺たちも心配してたから。
「今の様子を見るに、大丈夫な気がするけど…
こればっかりはわかんないな。
言わないんだもん、本人が」
「本当抱え込むやつしかいないな。うちは」
俺の言葉にため息ついたウジに、
思わずウォヌと2人でお前もなと返す。
でも抱え込む奴しかいないのは本当のことだ。
ヒョン達も弟達も、信用してるしてないの問題ではなく、
迷惑をかけるからとか言うほどのことじゃないとか、
そんな理由で色んな事を抱え込む。
ジュンは96lineの中でもそれが酷かった。
ヘラヘラ笑うその裏で苦しんでる姿を見せたがらない。
「急に前のジュンに戻ったから逆に怖いんだよな」
「何があったんだろうな、あの日」
画面を見つめたままのウォヌに続き、
雨の酷かったあの日の事を思い出しながらそう言った。
あの日は丸一日久々に休みで、
なのに雨が降ってる事を残念に思いながら起きてきた。
まだ8:00で早起きした方だなって思ってたのに、
その時には既にジュンはいなくて。
心配そうな顔でミョンホが探していたのを思い出す。
外は土砂降りの雨、そんな中心荒れたジュンがいない。
流石にウジやウォヌも心配して連絡してたな。
そうやって皆1日中心配してたのに、
夜になって帰ってきたジュンは意外にケロッとしてて。
どこ行ってたのって詰め寄るミョンホに、
隠れ家って笑った顔が前の悪戯っ子みたいな顔で。
あぁ、戻ったんだなって安心した。
「あの時だったんかな、あのカフェ見つけたの」
今日もジュンはあのカフェを隠れ家って言った。
俺の言葉に2人もそうかもなって言う。
確かに落ち着く場所で、隠れ家っぽくて。
最近の俺達にはありがたい居場所になりそうだった。
何よりジュンがアイドルだと知って、
それでも態度を変えなかったあの2人が素敵だった。
少しずつ上がってきた知名度と共に、
どうしても変わってきてしまった周りの対応。
それが、あの2人にはなくて。
俺達だってなんら変わりない人間なんだって思えて、
あんなに安心できる場所はないなと思った。
「あ、雨」
ウジの声に外を見れば、また降り出した雨。
あの日みたいで、
俺はジュンの所にでも行こうと部屋を出た。
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１−−−−２ - ジョンハンの物語とジュンくんの物語どちらも面白くて気に入りました。ジョンハンくん編の更新待ってます！ (4月9日 3時) (
レス) id: 1a858c6117 (このIDを非表示/違反報告)
まるの(プロフ) - こんにちは！コメント失礼します！もとのお話から読ませていただきました！とても素敵なお話で、読む手が止まりませんでした…ジュンくんに幸せになってもらいたいです...！良ければ更新していただけるとうれしいです！！！ (1月27日 12時) (レス) @page25 id: 0f64c498bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rui* | 作成日時：2021年9月15日 0時
