当日 ページ11
それから数日、あっという間に約束の日。
いつも通り、雨が降っている。
とんとん拍子で決まったその日は朝から大忙しだった。
お店始まって以来2回目くらいの貸切で、
しかもちょっとしたパーティーだなんて、
そりゃ忙しくもなる。
店長と私しかいない店なのだからてんやわんやだ。
一体何人いるんだジュンの兄弟、なんて考えながら、
あっちこっちと店内を走り回る。
時間も近づいてきて、
なんとか間に合ったーと店長と椅子に座ったところで、
カランコロンとドアベルが鳴った。
「こんにちは〜」
いつもと同じのんびり声で入ってきたジュン。
その後ろに見える人影。
いらっしゃいませ！と立ち上がれば、
ぞろぞろと入ってきた人で、
あっという間に店内はいっぱいになった。
「今日は貸切にして頂いてありがとうございます」
そう言ってこう言うものですと差し出された名刺には、
有名事務所のマネージャーの肩書きと、
ソン・ジョンウの名前。
「いえいえ、こちらこそありがとうございます！」
慌てて名刺を取り出したうちの店長と違い、
名刺のない私はお礼だけ言って頭を下げた。
その間もニコニコしているジュンは、
いつの間にか仲良くなったらしい店長に、
一緒にお礼を言っている。
一通りの挨拶が終わった後、
待っていましたとばかりにジュンがくるりと振り向いた。
急に振り向いたからか、
そっちにいたお客さん達は驚いている。
同い年くらいの綺麗な顔した男の子たち。
「紹介したかったんだ！」
そう言って私の方に向き直したジュンは手を広げた。
「僕の兄弟！」
そう嬉しそうに笑った。
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１−−−−２ - ジョンハンの物語とジュンくんの物語どちらも面白くて気に入りました。ジョンハンくん編の更新待ってます！ (4月9日 3時) (
レス) id: 1a858c6117 (このIDを非表示/違反報告)
まるの(プロフ) - こんにちは！コメント失礼します！もとのお話から読ませていただきました！とても素敵なお話で、読む手が止まりませんでした…ジュンくんに幸せになってもらいたいです...！良ければ更新していただけるとうれしいです！！！ (1月27日 12時) (レス) @page25 id: 0f64c498bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rui* | 作成日時：2021年9月15日 0時
