＊ ページ36
「あーあ。
絶対好きになんてならない自信があったのに」
「俺もだわ」
抱きしめられた腕の中、
相変わらず素直じゃない私にハニは笑って言う。
「これからハニにいじめられるのか〜」
冗談めいた一言に、
いじめて欲しいの？なんてハニの声。
ため息をつけばハニが楽しそうに笑うから、
それもまぁ良いかなんて思う。
「色々報告しないとだな…」
「そうだね」
久々に会えた喜びとこの展開の嬉しさ。
両方から来る幸福感で離れようにも離れられない。
ここは楽屋で、誰が来るか分からないのに。
「誰か来たらどうする？」
「どうしようか。
公表すればいいんじゃん？」
ケロッと平気な顔で言うハニにため息をつく前に、
ガチャっとドアが開いた。
「簡単に言わないでくれる？
俺たち一応売り出し中のアイドルなんだから」
「もし報道でもされたら、
ハニだけが叩かれるわけじゃないんだから」
言いながら入ってきたジョシュア君とクプス君。
驚きで固まった私とは違い、
ハニは分かってるよと苦い顔。
「まずは身内からだね。
知らなきゃ対策も取れない」
「だなー。あいつらにも言わないと」
「うるさいだろうな…」
淡々と話すジョシュア君に同じく淡々と返すハニ。
遠い目をしてるクプス君に、
私は口を開けて固まったまま。
あまりの対応の速さに驚きしか出てこない。
「あ、固まってる」
そう言ってクスクス笑うジョシュア君のおかげで、
ようやく意識が現実に戻った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1794人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やふこ(プロフ) - ああ！今回は弟たちのやり取りも見れて、そうだったの？ってなりながらも、ハニくんが甘くて手が止まらなかったです！！すぐ続き、行ってきます！！← (2023年1月18日 9時) (
レス) @page50 id: 76622097b3 (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - koro39さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2022年3月12日 6時) (レス) id: c0ca8cff26 (このIDを非表示/違反報告)
koro39(プロフ) - 完走ぜひ！！一気読みするほどハマりましたー！ (2022年2月22日 23時) (レス) @page48 id: 3d70232f0d (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - 於音###さん» ありがとうございます、心底嬉しいです！完走までもう少し、頑張ります (2021年9月15日 1時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - 千笑さん» ありがとうございます！！そうです！バーノンくんを励ましてました！！ (2021年9月14日 23時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rui* | 作成日時：2020年11月15日 19時
