私たち結婚しました [JH]4

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SEUNGKWAN side



人が少ない廊下の隅っこ。

窓からいい感じに景色が見えるその窓の前に、

小さな背中が2つ。

1つは大事で大好きな親友で。

もう1つは大切で生意気な弟。

親友の背中を包むように抱きしめながら、

隣に座った弟を見て、あぁ、と理解した。

数日前。

親友から聞いた話を弟も聞いたんだ。

親友の悲しい初恋の行方を。

「俺も混ぜて」

そっと2人の背中を包んでそう言えば、

2人は黙って回した腕を握ってくれた。

「俺、いい経験したね」

少し鼻声のそのセリフに、そうだねと返して、

泣きそうな弟の頭を撫でた。

「罪作りな人だよね、本当」

そう言えば、親友は本当だよって笑って。

でもそこが好きだよねって弟も笑う。

「それが、俺らが好きなヌナだよね」

親友の言葉に3人で笑って、

これからも可愛い弟でいようなんて約束して。

「青春だね」

なんて振り向いた親友の笑い顔が、

クシャクシャで、ブサイクで…切なくて。

堪えられなかった涙を隠すみたいに抱きついた。

「なんでスングァナが泣くんだよ〜」

そう言って頭を撫でる親友に、

「お前が笑うからだろ！」

泣きながらそう返したら、

「ヒョン、ブサイク」

って、可愛くない弟の声。

いつも通りな会話に3人、静かな廊下で笑い合った。



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この小説、もうそろそろゴールです。
とっても遅い更新にも関わらず読んで頂きありがとうございます。
もう暫くお付き合い下さい。
コメントくださった方々、暖かいコメントに救われ、ここまで書いてきました。
好きです、応援してますの言葉がとても嬉しいです。
評価、お気に入りも本当にありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願いします。

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