私たち結婚しました [JH]4

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THE8 side



[色々ねぇ…]

ソファでじゃれるヒョン達を見て口から漏れた言葉。

ヒョン達がいない間ジュニヒョンは躍起になっていた。

一生懸命想いを消そうとして。

その結果、ヒョンが居ないのを良い事に、

擦り寄ってきた女を受け入れたりもしていて。

見ていられなくなって。

宿舎に2人になった時、

ヒョンを問い詰めた。



[良い加減にして]

出て行こうとしたヒョンの前に立って、

睨みつけながらそう言えばヒョンは困ったように笑った。

[止めないでよ]

お願いと言うヒョンの顔が歪む。

[諦めなきゃ良いじゃん]

[そんなの誰も幸せになれないよ]

俺の提案にまた笑うヒョンの顔が引き攣る。

[今幸せじゃない人がいるじゃん]

何故か自分が泣きそうになりながらそう言えば、

ヒョンは少し驚いて、

その後静かに、優しく、笑みを浮かべた。

[俺はね。この痛みも幸せだって思うことにしたの。

確かに今はしんどいけど、

これも恋なんだと思うから]

笑いながらそう言うヒョンに、

もう何も言えなくなった。

[もちろんハニヒョンがヌナを泣かせるなら、

その時は容赦しないよ？

だけど想いあってる2人に割って入るなんてさ、

それこそ誰も幸せじゃないよね]

そう言って。

ヒョンはごめんねって俺に謝って宿舎を出て行った。

ヒョンが言ってた事はもちろん理解できるし、

そう言われればそうなのかもしれない。

だけど、それでもどうしても。

[ヒョンの幸せはどうなるんだよ…]

その声を、想いを、掻き消すように、

玄関のドアがガチャリと嫌に音を立てて閉まった。



正直あの日の言葉に納得はしてない。

ハニヒョンが嫌いな訳じゃない。

だけどどうしてもヒョンの想いを無くしたくはない。

でもそれは今やただの俺の自己満足になって。

[むかつく]

キッとヒョンを睨みつけそう呟けば、

聞こえたのか何なのか、目があったヒョンが、

いたずらっ子みたいに楽しそうに笑った。

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