私たち結婚しました [JH]4

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THE8 side



[辛かったくせに]

ベランダで楽しそうに談笑する2人を見て呟いた。

あんなに荒れてたのが嘘みたいに、

ヒョンは前のヒョンに戻った。

自分が心配してたのが馬鹿みたいで、

なんだか悔しくなる。

自分じゃジュニヒョンの支えになれなかった事、

ハニヒョンに想いをぶつける事すらも出来なかった事、

自分の力不足がどんどん浮き彫りになるみたいで。

僕はまだまだ未熟だななんて。

[結局ジュンはいっつも無理するんだ…

僕じゃダメなんだな…]

ぽつり、呟いた言葉が、思ったより自分に刺さった。

ハニヒョンがヌナと付き合った事は、

確かに嬉しい事なのに、

手放しでは喜べない自分が余計嫌になる。

ジュニヒョンが特別なわけじゃない。

メンバー皆大好きだけど、

ジュニヒョンはいつもそうだから。

ただただ優しい人だから。

報われて欲しいと思うのは当然じゃないかと思う。

[なんかなぁ…]

深くため息をついたら、

横で眠っていたはずのシュアヒョンが小さく笑った。

驚く僕に、シュアヒョンは、

ごめんごめんと笑っている。

「ずーっと1人で百面相してるから面白くて」

そう言って、ヒョンは僕と同じように、

うつ伏せでベランダを見た。

2人はまだ楽しそうに喋り合ってる。

「ジュニはあれでも頼れるようになった方だよ。

でもまだ、

ハオの前じゃ兄でいなきゃって思ってるんだろうね」

「僕は頼って欲しいのに…」

ぼんやり2人を眺めながら言うシュアヒョンに、

思わずそんな言葉が溢れた。

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