cocktail 【カクテル】 (ページ1)

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スクリュー･ドライバーページ1

._

何もかも上手くいかない。

仕事はミスばかり。

恋愛もダメ。

付き合ってた彼氏に振られてしまった。

「はあ … 」

週に1回は来るこのバー。

今日はいつもと違って気分は最悪。

しかも今日に限ってやたらと人が多い。

.

「なんなのよ… もう」

そんなことを言いつつ、

とりあえずカウンターの1番端の席へ腰を降ろす。

.

どれ程経っただろうか。

暫くぼうっと座っていると誰かが来た。

『隣、いいですか？』

「え。あ…ハイ。」

金髪で細身の整った顔立ち。

なんかチャラいし遊んでそうな見た目。

だけどキチッとしたスーツを着ていて

なんとも矛盾している。

『俺、手越祐也って言います。』

「桐田Aです。」

『あ、タメ口でいいっすよ！俺 29なんで』

「そんなに変わらないんですね。」

『え、そんな若く見える？(笑) 』

「はい。てっきり後輩かと… 」

‘ うれしーなー♪ ’

ニコニコ笑う彼は少年のようで

年上のはずなのに何故かかわいかった。