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「中堂さん、遅いですよ〜どこに行ってたんですか！御遺体はもう来てるんですよ」
プンプンという音が似合いそうな怒り方をしているが、この男、神倉は元厚生労働省医政局職員であり、ここ不自然死究明研究所、通称UDIラボの所長を務める55歳である。
「ああ」
「『ああ』じゃないですよ、『ああ』じゃ。三澄さんも東海林さんも、久部くんも待ってるんですからね」
中堂はチッと舌打ちをし、着替えるために遺体のある部屋に向う。
「あ、中堂さんやっと来た。遅いですよ。早くしてください。」
中堂はここでも同じように怒られたことに対して舌打ちをし、「クソが」と呟きながら着替えを済ませる。
その間も「なんで遅れたんですか？」「遅れたのに謝らないなんて人としてどうかと思います」など、三澄から言葉の槍が飛んでくる。
「また何か悪いことしてるんじゃないですよね」
「あ゛〜クソうるせぇ。アイツがすぐ起こさなかったのが悪い」
「「「えっ」」」
中堂に視線があつまり、中堂と三澄の会話を隣で聞いていた東海林と久部の2人も手を止めた。
真っ先に切り込んだのは東海林だった。
「“アイツ”？」
「中堂さん今アイツって言いました？」
さらに三澄も加わる。
「彼女とか？」
「え〜愛人でしょ〜」
「えっ中堂さんに、か、彼女？」
女性陣だけで盛り上がる横で、久部だけがボソボソと話し戸惑っている様子だ。
「起こさなかっただって、ヤラシ〜」
「ちょっと東海林〜何想像してんの〜」
「中堂さんに彼女……」
話がどんどんややこしくなっていることに気付き、中堂は痺れを切らした。
「あ〜〜〜クソッッ！彼女でも愛人でもない、店員のことだッッ」
「え？店員？てことはつまり？」
「中堂さんが寝こけてたのを、優しい店員さんが起こしてくれた？」
「彼女じゃなかった……」
久部はまだボソボソと1人で話している。
「それなのに店員さんのせいにするなんて……お礼は言いました？」
「あ？」
「お礼ですよ！感謝」
「無理無理」
東海林はクククと独特な笑い方をして、中堂に聞こえないように、三澄に耳打ちする。
「勝手に言ってろ。クソが。おい、始めるぞ。久部！！準備しろ」
「は、はい！」
突然、命令された久部は反射的に返事をした。
「ちゃんとお礼言うんですよ！」
話を逸らされた三澄は最後に釘をさすように念押しした。
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みく(プロフ) - 星野将希さん» はじめまして。コメント及びご指摘ありがとうございます。気を付けてはいたのですが変換ミスしていました……。なるべく誤字がないよう努めてまいりますので、宜しければこれからもよろしくお願い致します。 (2018年2月23日 20時) (
レス) id: d43cb19d57 (このIDを非表示/違反報告)
星野将希(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく読ませていただいてます。突然ですが、水澄の｢み｣は｢水｣ではなく｢三｣だと思うのですが…。作者様のあえてなら失礼いたしました。更新頑張ってください。 (2018年2月23日 19時) (携帯から) (レス) id: 2e2dbe8a41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みく | 作成日時：2018年2月21日 4時
