STORY 9 ページ10
ーナースステーションー
小石川 「そうか、今日から配属かようこそ循環器内科へ」
佐倉・酒井 「よろしくお願いします!」
根岸 「まぁ、勇者ちゃんはなんだかんだで来てくれると思ってたけど、天堂先生を追って」
佐倉 「あ。その話なんですけど、本当ご迷惑をおかけしてすいませんでした!」
沼津「酒井さんもきてくれるん?他の科からもたくさんスカウト来てたのに」
石原 「そうだそうだ!なんでうち選んでくれたの?」
酒井 「ここ、循環器内科は人の体においてもっとも重要な心疾患を扱うところなので、看護の希望が全て学べると思いました。」
小石川 「なにかと天堂先生とゆかりがあるみたいだから、天堂先生担当」
『天堂担!?』
佐倉 「私に務まるでしょうか。」
小石川 「天堂くんは愛想ないし、ぎすぎすしてるよなぁ。腕は確か!だから、早く人として円熟して欲しいわけですよ」
『天堂先生も優しいときもあるけど本当なんと言うか。腕は小石川先生の言う通り確かなんですよね。私もいつ怒られるかヒヤヒヤです。そのうちバコンバコンにされるかも』
佐倉 「あのっ。」
『まぁとにかくドSの魔王にやられないように頑張ってね!私は勇者ちゃんなら大丈夫だと思うよ!応援してるからね!勇者ちゃん!』
浬「ドSの魔王?」
『げ。て、天堂先生!?』
来生 「おまえ、いつから」
最初からきかれてなければ大丈夫なんだけどな。
浬「はぁ?天堂担ってとこからだ。あとでこいよ」
『ごめんなさい。でも、許して!』
浬「無理だ。朝飯食い損ねて機嫌が悪い。以上」
根岸 「あの、ね?天堂先生、回診」
『ゆ、勇者ちゃん行ってらっしゃーい』
小石川 「よっ、天堂担!!」
オフィスへ戻ろうと歩いていたら浬と佐倉さんの声が聞こえた。
浬「さっきも言ったが、俺は朝飯食い損ねてかなり機嫌が悪い。
本当に俺の下につくなら今から言うことを守れ!!」
佐倉「はい!」
浬「まず患者さんには誠意を持って不快な思いをさせない。自主的にどう動くか考える。
それから、余計な期待はするな。」
佐倉「…はい?」
浬「今後俺とお前がどうこうなる可能性は0.0001%もない。先に断っておく。」
佐倉「…」
その浬の言葉を聞いて私は何処か少し救われた気がした。
やっぱり私は浬のことが好き
この気持ちを浬に伝えることはきっと…ない。
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作者名:cana | 作成日時:2021年1月10日 17時