STORY 49 ページ50
ー特別室ー
『どうされました?』
そう言って近づくと
周志「ねぇ、Aそこの引き出し開けて?」
そう言われて引き出しを開けると
『なに、これ』
周志『開けてみて?』
そう言われて中を見ると高級なネックレスが入っていた
周志「それ、あげる」
『こんなのもらえない。』
周志「いいのいい。正直俺のわがままに付き合わされてうざいと思ってるでしょ?とにかくもらって。Aのことを考えて選んで買ったから』
『私ねもし、周志が一般病棟に入院しても同じことしてるよ?元カレだからとかここにいるから特別じゃないよ別に。たしかに周志はわがまますぎるよ。でもそれは私にとっては前からわかってることだよ。忙しいときやしょうもないときに連絡くるときはムカつくよ?でも、私にとっては大切な患者さんの1人。だから退院するまでしっかり専属続けるよ?』
周志「本当?」
『ふふふ、当たり前でしょ?』
そうすると周志は私の腕をひっぱりキスしてきた
『っ!ちょ、なにするの!?』
私は唇を拭いた
周志「A、やり直したい。俺はお前が好きだ」
『え?』
周志「欲しいものなんでも買ってあげる。それにお前を絶対大切にする。俺は女遊び激しかったかもしれない。でもお前はなんでも許してくれる、そう思っていた。でもお前は限界になって俺を捨てた。そうだろ?親に決められた結婚で好きでもない俺と関係も持たなかった。俺はAが好きだった。それは嘘ではない。でもお前は俺ではなく、天堂のことを思っていたんだろ?昔好きだった人って言ってたやつとは態度が違った。見ててわかった。俺には見せてくれない顔ばかりをあいつに見せていたから。俺はもう昔の俺ではない。いまならAのこと幸せにできる自信がある。だから俺にしろ」
そう言って抱きしめられた
周志 「俺には、なにもないから。わかってる、だから誰もいない。友達だってモノをあげてるからつるんでるだけだろ」
そう言われてなにも返せなかった。
弱々しい周志を振り払うことはできなかった
こんな周志初めてみた
私は何故か涙をこぼしていた
『ねぇ周志?離して?』
そう言っても力は強くなるだけだった
私は気づけば背中をさすっていた
そうするとちょうどドアの開く音がして
入ってきたのは浬だった
周志もそれ気付いて離してくれた。
私はなにしていたんだろ…
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作者名:cana | 作成日時:2021年1月10日 17時