恋はつづくよどこまでも (ページ28)

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STORY 27 ページ28

数時間後

何故か私は浬の横にいて、一緒に病院から帰宅している。

『ねぇ。何か、扱いが粗末だった気がするんだけどさ、気のせい？頭打ってあんなに血が出たのに、特に手厚い治療も入院もなしって…』

浬「当たり前だ、馬鹿っ！！」

『…っつ…もうー頭に響くよ…』

浬「響け、馬鹿っ！」

『そこまで怒んなくて良いじゃない！』

浬「突然呼びかけに答えなくなったら意識障害かと思うだろう。実際はただの寝落ち…」

『ご、ごめん。ちょっと最近寝不足で…いろいろ仕事溜まってて…』

浬「頭の傷も二針縫っただけだ。」

『ねぇ。浬？あのもしかしたら夢、いや妄想かもしれないんだけどね、頭打ったからさ…
確か救急車の中で言ったよね？
ここを乗り切ったら何でも願い叶えてやるーって。」

浬「幻聴だな。」

『キスでもデートでもしてやるって？』

浬「…俺はそんな約束していない。」
そう言って浬は一人先に行った

やっぱり頭を打ったせいでおかしくなったのかな。
そんな事を思って顔を上げた瞬間
浬にキスされた

浬「これは治療だ！！」
そんなことを言って先を歩いて行った

気づけばもう玄関前

近づいてきてなにされるのかと思って身構えると、
頭の傷を触った浬は
浬「明日もう一回消毒してもらえ。」

そう言って部屋に入ろうとする浬を私は止めた

『ねぇ、あの、浬？さっきの…あ、ああいうのって、彼氏とするものでしょっ？」

浬「だっら、彼氏になってやる。」

『え？？』

浬「彼氏になってやる。早く寝ろ。」

そう言って部屋に入っていった浬

私も部屋に入った。

頭の思考が止まっていた
え、浬がか、か、かれし？
そんなことを考えていると

ピンポーン

『はーい』
そう言いながらドアを開けるとドアの前に浬がいた
浬「誰か確認して出ろ。いいな」

『は、はい。』

浬「それで、仕事とプライベートはしっかり分けたい。だから病院ではいつも通りにしてほしい。誰にも言うな。いいな」

『は、はい。いつも通りね。人前では天堂先生って呼ぶし、必要以上に話しかけない」

浬「早く寝ろよ。」

『浬もね。おやすみなさい。」

そう言って浬は私のドアを開けようとしたけど
私は浬を後ろから抱きついた

浬「///ど、どうした」

『ねぇ、浬。今日は泊まって行ってほしい。私のわがままだってことはわかってる。でも…あんなことあったし、今日は寝る時そばにいてほしいです』

浬「わかったよ。朝までついていてやる。」

浬は朝までそばにいてくれた。