STORY 20 ページ21
私は浬に送って貰う事になった。
まともに歩く事すらおぼつかないあたしは浬におんぶされた
『うぅっー吐きそう。水っ!!』
浬「はぁ??」
ベンチに座っていたら浬が水を買って来てくれた。
浬「ほら。とっとと飲んで帰るぞ!!」
佳奈「ふーたーっ!!」
浬「っち、お前覚えてろよ。」
そう言いつつ、蓋をとって渡してくれた。
『覚えてますよーだ!!どうせ私にも、バカ!クズ!って言うんでしょ』
浬「誰もそこまで言ってない。」
『別に良いんですよーだ!』
浬「はぁ??お前あまり調子に乗るなよ!」
『調子に乗るな!は、こっちのセリフだよ。
何が優しくギュッ!!っよ。どーせ佐倉さんはかわいいですよーだっ。』
浬「いや、それは違うんだって」
『なにが違うのさ!別にいいけどさっ。私には関係ないんだもんね。私は所詮ちっちゃいときの友達なんだもんね。浬には大切な彼女だっていたんだし。私なんかパパから…』
私は酔っているからか涙が止まらなかった。
なんで泣いているのかもわからないけど。
でもそれ以上は言ってはいけない気がした。
浬に知って欲しくないから。
そうすると浬が抱きしめてきた
浬「なに言ってるんだよ。俺の気もしらないで、訳の分からないことを言うな。一人で抱え込むな。俺が大切に思っているのは…。」
『か、か、かいり?』
身体が離れると浬は軽いキスをしてきた
『え』
浬「帰るぞ」
私はなにが起こったのかわからなくて。
置いて行かれたくないから浬の後ろを歩いた
あれはなに?どういう意味??
無言のまま気づけば玄関前
浬「じゃあな。ちゃんと寝ろよ」
『うん。おやすみなさい。』
私はなにがなんだかわからないまま布団に入った。
少しだけ寝て目覚ましが鳴った。
−オフィス−
『おはようございます』
来生「おはよう」
幸い?にも浬はまだ来ていなかった。
浬「おはよー」
浬を見ると昨日のことを思い出して正面から見ることができない。
顔が赤くなっていることがわかった。
89人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:cana | 作成日時:2021年1月10日 17時