STORY 17 ページ18
浬、佐倉さんのことも抱きしめたんだ。
私だけへの優しさじゃないんだ。
ダメダメ。私が勝手に勘違いしてるだけなんだし。
意識したり期待しちゃダメダメ！！
来生 「なーに考えてるの」
『！！びっくりした。来生先生…』
来生 「優しくギュッだって笑」
『もー。その話あんまり興味ないですから。さっ！仕事仕事。仕事しますよー！！！」
来生 「意外と思ってもないような恋があるかもよ」
『？なんのこと？』
−病棟−
『田沢さんこんにちは。主治医の友田です。体調の方はいかがですか？』
田沢 「あっ、はい。自覚症状はなにもないです」
『後ほどゆっくりお話ししましょうね
山中さん、こんにちは。今日はどうですか？』
佐倉 「巣鴨さん採血しますね ちくっとします」
巣鴨 「っ、いって！」
佐倉 「すみません！すぐにやり直します。」
「珍しいね、佐倉さん。」
『本当に。普段なら上手なのに。』
佐倉 「すみません。もう一度お願いします」
巣鴨 「いてっ！」
佐倉 「すみませんっ！もう一度。今度は右で」
巣鴨 「もう！いい加減にしろよ！ねぇ、ちょっと変わってよ。」
これ以上怒られてもあれだから
『あっ、申し訳ございません。私しますね。佐倉さん変わって』
ーナースステーション−
天堂 「立て続けに失敗？」
佐倉 「結局あの後、田沢さんのも失敗してしまって。」
根岸 「それでどうしたの？」
佐倉 「A先生がかわりに…」
根岸 「A先生ありがとうございました」
『いえいえ。私も注射苦手だったので』
天堂 「なにやってんだよ」
小石川 「まぁ、一度失敗してしまうとまた次緊張して失敗、まさに負のループ、よくあることだけどね」
天堂 「お前針刺し一切禁止！治療の邪魔でしかない。」
佐倉 「えっ。」
石原 「きっついなー、相変わらず」
根岸 「針刺しやるなって言われてもね。ただでさえ人手足りないのに」
佐倉 「練習します！すぐに復活します！ご心配おかけしてすみません！」
ー小児科ー
『さよこ先生。杏里ちゃんの検査結果です』
さよこ 「わるいねぇ、わざわざ」
『いいえー』
仁志 「相変わらず魔王、じゃなかった、天堂先生忙しそうですね」
さよこ 「ほんとねぇ。いつ寝てるのか心配になるくらい」
仁志 「あの様子じゃプライベートゼロだろうなぁ。彼女とかいないんですかね」
さよこ 「彼女か」
仁志 「えっ。いるんですか？誰か」
さよこ 「そうね。Aは知っているほうがいいかもね」
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作者名：cana | 作成日時：2021年1月10日 17時
