恋はつづくよどこまでも (ページ16)

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STORY 15 ページ16

浬「夜ご飯は食べたのか？」

『食べたくなくて』

浬「お粥さん作るから座ってろ。実は佐倉も倒れたんだ。疲労だ。Aも倒れたら困る。」

そう言って浬は冷蔵庫にあるものでお粥を作ってくれた。
浬の手料理を食べるのは初だ。
待っている間私は眠ってしまった。

浬「A、できたぞ。少しでもいいから食べろ。」

『うん。わざわざごめんね。いただきます』

浬の作るお粥は美味しくて心に染みた。そして涙が流れてきた

『やっぱり携わった患者さんを助けられないときは辛い。この仕事をしている以上多々あってはいけないけど、あること。毎回辛い。向こうでもよくあったんだ。次こそはって思っても実際するとうまく行かない。何度も自分を責めてしまう。医者を辞めたいって思ったこともある。でもやめなかった。乗り越えないとって思って。そんなときにね、浬は覚えているかな。小さい頃に石をくれてね。それをお守りがわりに持ってたんだ。えへへ笑えるでしょ？日浦総合病院で初めて患者さんを助けれなくてやっぱり辛いよ。私のためにね、炊飯器を探してくれてたんだよ。あんな優しい人なのに…』
私は涙が止まらなかった

浬が抱きしめてくれた
浬「無理はするな。いまは遠慮せず泣けばいい。俺がついていてやるから」

私は浬の借りてたくさん泣いた。

『浬ありがとう。ごめんね。服びちょびちょになっちゃって。もう大丈夫…』

浬「わかった。ちゃんと寝ろよ。なにかあったら言え。じゃあな」

浬が玄関へ行った。私は不安になってしまってつい。
『浬…』
浬のいる玄関まで行って浬の服の端を持ち

『わがままなのはわかってる。やっぱ不安。今日は側にいてほしい。』

浬「わかったよ。側にいてやるから、安心して寝ろ。」

そう言って浬は私の手を握ってくれて。
翌朝までいてくれた