30 NearMs. ページ31
「………マジでパンツスーツじゃん、ジスには会ったの?」
『まだ。……どう?最高でしょ?』
「うん、ロブスターだよ」
『………ちょっと下がってない?』
次の日の朝に出社した瞬間鞄を置いた途端に逃げるように給湯室へと体を潜り込ませると中にいたのはジョンハンだった。
ジョンハンは部署の人達と同じように私を見て目を丸くすると少し困ったように笑いながらおはよう、なんて声をかけてきた。
「でもさぁ、ジス怒んない?俺の為に作ってきた外見で会社なんか来たら」
『そんな訳無いじゃん、アイツは私の事を何とも思ってないんだから』
「……そう?パンツスーツにするって言った時、顔がブチギレてたけどなぁ、」
『気のせいでしょ』
まずブチギレていたとしても私はそこまでアイツに合わせる義理なんて無いんだ。キレるなら勝手にキレていてくれ。
「女のうなじ見るのも久しぶりだわぁ〜、そそられるねぇ〜」
『……他の女の人、捕まえてないの?』
「うん、そんな気が起きなくて」
『……なのに、そそられてんの?』
「それとこれとは別だろ〜」
別なのだろうか?ジョンハンの言動と行動が伴ってなくて少しだけ笑ってしまうと隣にいたジョンハンもコーヒーを口にしながら少し笑った。
『じゃあ私は今女としての魅力爆増中なのか』
「うん、俺の中ではね?」
『ははっ!なら会社内でお尻振りながら歩いてみようかな?』
「そんな事する位なら俺が持って帰ってやるって」
『あぁ……、それもそれでアリかもなぁ』
「………おま」
目を見開いて私に視線をよこしたジョンハンが私に向かって口を開いた瞬間に物凄い音を立てて扉の閉まった音が聞こえて私達は体を揺らしながら後ろを振り返った。
「……おはよう」
「………………」
『………………』
いつ入ってきたのだろうか?中へと入り込んで足で扉を閉めたジスの目線は私へと向き上から下まで視線を漂わせた後にジョンハンへと目を向けた。
「…………………」
「………失礼しました、」
『………え、』
黙ったままのジスはジョンハンに目を向けながら首だけ動かして出て行け、と促すとジョンハンは表情を固まらせたまま給湯室から出て行ってしまった。
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ノルン(プロフ) - りりちゃんさん» コメントありがとうございます🙇♀️泣いて笑ってくれたのは嬉しいです👍ジョンハンサイドも考えております🥰めちゃくちゃフラグ立てました!笑 (4月6日 17時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
りりちゃん(プロフ) - すごい面白かったです泣いて笑いました!!!エビサイドの話も読みましたが、ジョンハンサイドのお話はあるのでしょうか、、、? (4月6日 14時) (レス) @page35 id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - いーさん» 何気なく読んでたら私の作品!🙄それまた凄い🙄これからも気が付いたらコイツだな…みたいな作品書けるように頑張ります🥰これからもよろしくお願いしますね💋 (4月3日 22時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
いー - いつも楽しく読ませてもらってます😄何気なく気になって読んでいたらいつもノルンさんの小説です😆これからも楽しみにしています☺頑張ってください🎵🎵 (4月3日 21時) (レス) id: 1572353726 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - まるのさん» わぁー!まるのさん!こんにちは🥰元々書こうとは思ってましたが、読者の方に頭隠しての時から書く事がバレていた作品です😂思ったよりも嬉しい方多いんですね!一応あっちの時はサブ枠やったのに…笑 ぜひ楽しんで読んで下さい💋 (3月19日 12時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月17日 22時