20 NearMs. ページ21
「でもさぁ、そのミジンコを好きになったのは分かったとして一回抱いた伊勢海老ちゃんを好きになったのは何でなの?」
「………………」
特に悪気も無く抱いてない女性の方をミジンコ、なんて言って私の隣で料理をつついているジスにジョンハンは少し突き刺すような目線を飛ばしながら息を吐いた。
「……相性良かったし?しつこくなかったし?何ならホテル泊まって起きたら、もういなかったんだよね」
「へぇ」
『何か本当にサッパリしてんね?アンタに未練はもう無い!ってか?』
「……あれ?何でいないの?って思ってさ。番号でも置いてんのかな?と思ったら置かれてんのは金だけだったよ。……そこから一度も会えてないんだよね」
「あぁ、それでその伊勢海老ちゃんが気になっちゃったんだ。ジョンハンの目の前から消えるように去ってったから」
「まぁ、うん、……そんな感じなのかな?」
「ジョンハンってアレなんだね?振り回されて喜んじゃうタイプ」
「…………………」
苦笑いしながら口を噤んでしまった。ジスの言った言葉に少し戸惑いながら俯いてしまったジョンハンを見てコイツは誰だ?なんて思ってしまった。
まさか想像もしてなかったよね。いつもは振り回している立ち位置のはずのジョンハンが振り回される立場になるとこんなにも呆気なく振り回されるだなんてさ?
『ジスに言われたと思うけど、私も言わせてもらうね?…………チョロいね、アンタ』
「もう言うなよ、耳が痛いって」
『でも、別に良いんじゃないの?』
「…………何で、」
『もしアンタがどっちかと付き合えばクソみたいなあだ名の鯛はジス一人だけになるんだよ?』
「え、何?俺達の双子鯛ってあだ名は小エビの中でクソ認定だったの?俺、誇らしかったのに」
『誇らしく思ってんのは多分ジスだけだって』
何を誇らしく感じているんだろうか?どんな女性とも付き合わないっていう鉄壁でつけられたあだ名なら分かるがお前らの場合は違う意味の鉄壁だろうが、
誇る所じゃ無いっつーの、
ジスの言った言葉に呆れを醸しながら料理へと手を伸ばすと未だ俯いたままのジョンハンがボソリと言葉を発した瞬間、手が止まってしまった。
「………出来るなら二人とも手に入れたいんだよなぁ、」
『…………………』
「…………インド行け、インド」
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ノルン(プロフ) - りりちゃんさん» コメントありがとうございます🙇♀️泣いて笑ってくれたのは嬉しいです👍ジョンハンサイドも考えております🥰めちゃくちゃフラグ立てました!笑 (4月6日 17時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
りりちゃん(プロフ) - すごい面白かったです泣いて笑いました!!!エビサイドの話も読みましたが、ジョンハンサイドのお話はあるのでしょうか、、、? (4月6日 14時) (レス) @page35 id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - いーさん» 何気なく読んでたら私の作品!🙄それまた凄い🙄これからも気が付いたらコイツだな…みたいな作品書けるように頑張ります🥰これからもよろしくお願いしますね💋 (4月3日 22時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
いー - いつも楽しく読ませてもらってます😄何気なく気になって読んでいたらいつもノルンさんの小説です😆これからも楽しみにしています☺頑張ってください🎵🎵 (4月3日 21時) (レス) id: 1572353726 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - まるのさん» わぁー!まるのさん!こんにちは🥰元々書こうとは思ってましたが、読者の方に頭隠しての時から書く事がバレていた作品です😂思ったよりも嬉しい方多いんですね!一応あっちの時はサブ枠やったのに…笑 ぜひ楽しんで読んで下さい💋 (3月19日 12時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月17日 22時