17 NearMs. ページ18
「なになに?何でそんなミジンコみたいな女を好きになったの?」
「……ミジンコってお前……、仮にも好きだ、って言ってんのに、」
「え?その発言すら気になるの?ジョンハンって好きになると冗談とかは聞き流せないタイプなんだ?」
「………………」
やっべぇ、ヤバい煽ってる。むちゃくちゃ楽しんでるじゃん。何ならジョンハンが少し困ったような顔してタジタジになってるよ。こんな姿なんて見た事ない。
余りにも珍しい光景に最高のおもちゃを見つけたような顔をしているジスの性格の悪さに顔が引き攣りつつある私の横でエビは少し興味を持ったのかジョンハンへと問いかけた。
「で?本当に何で好きになったの?」
「あぁ……うーん、何ていうかさ、………すごい地味だよ?マジでもさいの。コイツ男と付き合った事無いんじゃないの?って思うほど。………な、なのにさ、」
「………………」
そこまで言うと少し俯いて少し悔しそうに唇を少し噛み締めたジョンハンは眉もヒク、と動かすとまたボソリと呟いた
「……多分、俺、そいつに遊ばれてんだよね」
「……へ?」
『あ、遊ばれてる、?』
「あーーーー、もうヤッバイ、興奮してきた」
そう言ってテーブルを両手でドンドンと叩き出したジスの脛を蹴り上げるとジスは素晴らしいほどのウキウキ顔で私へ視線を向ける。
私お得意の顔でジスヘ話しかけると私の意図を汲み取ったかのようにつまらなさそうな顔に変化していったジスはそのまま黙り込んだ。
「その子とはさ、よくスンチョルの店で会ってたんだよ」
「……スンチョル、ってジョンハンとジスのお友達の店だっけ?オーナーしてんだよね?」
「うん。……まぁ、そこで女を良く調達してたんだけど良い女が来るまではその地味子と話す事も多々あったんだよ」
「アンタ良くその子と話出来たね?下手すれば好きになられる可能性とかあったんだよ?」
『とりあえずさ、友達の店で女を調達すんのは辞めな?とんでもなく迷惑だと思うよ?』
エビと私がジョンハンへとそう声をかけると少し困ったような顔をして薄く笑った。
「……何ていうか、引っ掛からなかったから話し続ける事が出来た、っていうのもあるんだよね」
そんな事を言い放ったジョンハンに私とエビの開いた口は塞がる事なんて無くなってしまった。
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ノルン(プロフ) - りりちゃんさん» コメントありがとうございます🙇♀️泣いて笑ってくれたのは嬉しいです👍ジョンハンサイドも考えております🥰めちゃくちゃフラグ立てました!笑 (4月6日 17時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
りりちゃん(プロフ) - すごい面白かったです泣いて笑いました!!!エビサイドの話も読みましたが、ジョンハンサイドのお話はあるのでしょうか、、、? (4月6日 14時) (レス) @page35 id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - いーさん» 何気なく読んでたら私の作品!🙄それまた凄い🙄これからも気が付いたらコイツだな…みたいな作品書けるように頑張ります🥰これからもよろしくお願いしますね💋 (4月3日 22時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
いー - いつも楽しく読ませてもらってます😄何気なく気になって読んでいたらいつもノルンさんの小説です😆これからも楽しみにしています☺頑張ってください🎵🎵 (4月3日 21時) (レス) id: 1572353726 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - まるのさん» わぁー!まるのさん!こんにちは🥰元々書こうとは思ってましたが、読者の方に頭隠しての時から書く事がバレていた作品です😂思ったよりも嬉しい方多いんですね!一応あっちの時はサブ枠やったのに…笑 ぜひ楽しんで読んで下さい💋 (3月19日 12時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月17日 22時