16 NearMs. ページ17
「そっかぁ、インドか、……インドって何語だろう?」
「英語で話せば何とかなるんじゃない?」
「いやいや、インドはヒンディー語でしょ」
「……ヒンディー語かぁ、難しそうだな」
「英語で話せば何とかなるんじゃない?」
「私、ヒンディー語って呪文にしか見えないんだよね」
「そっかぁ、俺は呪文を覚えなきゃいけないのかぁ、」
「英語で話せば何とかなるんじゃない?」
『いやいや………何、非現実的な事話してんの?インドに行くよりも好きな人が二人、っていう問題を解決させた方が早いに決まってんじゃん』
ジョンハンをインドへと向かわせようとする二人に向かって苦笑いで告げるとそのまま口を噤んだ二人が黙ったのを見てジョンハンへと目を向けると私に視線を向けたジョンハンは少し悲しそうに笑った
「やっぱおかしいよな?好きな人が二人なんか」
『……大体、何があって二人も好きになっちゃったの?』
そうジョンハンへと問いかけるとジョンハンはまた小さな声でポツリポツリと呟き始めた
「……一人は一度抱いた女で、もう一人は抱いてないんだ」
『……一度抱いた女ってさ、もしかしてアンタがこの間伊勢海老だ!って喜んでた人?』
「……うん、」
まぁ、珍しいな、とは思っていた。ややこしくなるのが嫌だからと言って一度関係を持つと二度と持つ事は無いジョンハンがまた会いたいな、なんて言った時点で。
………まさか、そこまでの伊勢海老お姉さんだったとは、
『……で?何でもう一人は抱いてないの?』
「……好みじゃないから抱く気が無かったんだ、」
『…………はぁ?』
え、何?好みじゃ無いから抱く気が無い女の人をジョンハンが好きになったって事?……………いや、どういう事?
「………もう一人の方はさ、何かもっさりした感じでスゴイ地味な感じだったんだよ。一目見た瞬間に"あぁ、俺コイツじゃ勃つもんも勃たねぇわ"って感じたレベル?」
『…………………』
何とも酷いお言葉だ。私がその女性なら泣きながらお前の背中に包丁を突き刺しているかもしれないよ。
ジョンハンの言った言葉に口角がヒクつく中、その言動に興味を持ったのかジスは前のめりになって半笑いでジョンハンへと声をかけた。
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ノルン(プロフ) - りりちゃんさん» コメントありがとうございます🙇♀️泣いて笑ってくれたのは嬉しいです👍ジョンハンサイドも考えております🥰めちゃくちゃフラグ立てました!笑 (4月6日 17時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
りりちゃん(プロフ) - すごい面白かったです泣いて笑いました!!!エビサイドの話も読みましたが、ジョンハンサイドのお話はあるのでしょうか、、、? (4月6日 14時) (レス) @page35 id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - いーさん» 何気なく読んでたら私の作品!🙄それまた凄い🙄これからも気が付いたらコイツだな…みたいな作品書けるように頑張ります🥰これからもよろしくお願いしますね💋 (4月3日 22時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
いー - いつも楽しく読ませてもらってます😄何気なく気になって読んでいたらいつもノルンさんの小説です😆これからも楽しみにしています☺頑張ってください🎵🎵 (4月3日 21時) (レス) id: 1572353726 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - まるのさん» わぁー!まるのさん!こんにちは🥰元々書こうとは思ってましたが、読者の方に頭隠しての時から書く事がバレていた作品です😂思ったよりも嬉しい方多いんですね!一応あっちの時はサブ枠やったのに…笑 ぜひ楽しんで読んで下さい💋 (3月19日 12時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月17日 22時