15 NearMs. ページ16
「………俺って浮気性なのかも、」
「……は?」
「はぁ?」
『何を今更』
お昼ご飯に手もつけずにボソリと呟いたジョンハンに私とジスとエビの顔はきっと同じ顔をしていたかも知れない。
ジョンハンが浮気性?コイツ何言ってんの?
『……アンタ何言ってんの?ジョンハンは"浮気"と言う言葉を具現化したような存在だよ?』
「どうしたの?頭打った?」
「アンタ毎日毎日浮気してるじゃん、何を今更そんな事言ってるの?」
「……そっかぁ、俺は毎日浮気してんのか。なら自分でも分かんない訳だ、」
そう言って自嘲気味に笑ったジョンハンの違和感に気付いたのは私だけではないはずだ。
きっといち早くジョンハンの異変に気付いたジスは少し目を細めると頬杖を突きながらジョンハンへと声をかけた。
「……何?何かあったの?」
「んー、あぁー…………」
未だにご飯に手もつけずに少しボーッとしているジョンハンから発された言葉は耳を澄まさなきゃ聞こえないほどの声だった。
「好きな人出来たかも知れないんだよね」
『……えっ!?すっ、……はっ!?』
「へぇー、おめでと」
「え、何?恋煩い?今時の小学生でもそんな事ならないよ?」
ジョンハンの発した言葉に全員が一瞬動きを止めたが驚いたのは私だけでエビは興味無さそうにまたご飯を食べ出してしまい、ジスに至っては半笑いでジョンハンに声をかけた。
え、ちょっと待って?何で二人ともそんな普通に受け入れちゃってんの?ジョンハンに好きな人が出来るなんて明日槍でも降るかもしれないんだよ?何でそんな普通でいられんの?
「……で?好きな人が出来たのに何で浮気性になるの?まさか今まで自分の起こしてきた行動に俺って浮気性なんじゃ……みたいな事思った訳じゃないでしょうね?」
「いや、それは無い」
『……少しは思えよ』
呆れたように箸をジョンハンに向けながら言ったエビにすぐ否定したジョンハンは一度鼻から息を出すとまたもや訳の分からない事を言い出した
「……何つーかさ?好きな人が、二人?いるんだよね」
『えっ!?……ふ、ふた、……はぁ!?』
「へぇー、おめでと」
「インドに行ってみれば?一夫多妻制だよ?」
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ノルン(プロフ) - りりちゃんさん» コメントありがとうございます🙇♀️泣いて笑ってくれたのは嬉しいです👍ジョンハンサイドも考えております🥰めちゃくちゃフラグ立てました!笑 (4月6日 17時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
りりちゃん(プロフ) - すごい面白かったです泣いて笑いました!!!エビサイドの話も読みましたが、ジョンハンサイドのお話はあるのでしょうか、、、? (4月6日 14時) (レス) @page35 id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - いーさん» 何気なく読んでたら私の作品!🙄それまた凄い🙄これからも気が付いたらコイツだな…みたいな作品書けるように頑張ります🥰これからもよろしくお願いしますね💋 (4月3日 22時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
いー - いつも楽しく読ませてもらってます😄何気なく気になって読んでいたらいつもノルンさんの小説です😆これからも楽しみにしています☺頑張ってください🎵🎵 (4月3日 21時) (レス) id: 1572353726 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - まるのさん» わぁー!まるのさん!こんにちは🥰元々書こうとは思ってましたが、読者の方に頭隠しての時から書く事がバレていた作品です😂思ったよりも嬉しい方多いんですね!一応あっちの時はサブ枠やったのに…笑 ぜひ楽しんで読んで下さい💋 (3月19日 12時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月17日 22時