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ダリアのWhite Day 1🎁 ページ9

 
 
 
 
 
 
 
 
「Aとスニョン、もう帰っていいよ」


『え?』


「へ?」


「ほら、お前らもお前らで用事あるでしょ?俺もあるし」


『……もう、スンチョルさんてば、』


「…………用事?」


「まぁ、気にすんなよ」


『……ふふっ、ありがとうございます』


「んー?何かラッキーだね?」







今日は一段とお客さんが少ない。まぁ、それもそっか?今日は皆忙しいだろうしね?……現にスンチョルさんだって用事があるみたいだし?




カウンターにもたれながら少し薄く笑いグラスを傾けるスンチョルさんも今日という日を楽しみにしていたのかな?





スニョンへと視線を向けるとスニョンも少し微笑みながら私を見つめていて帰ろうか、なんて声をかけてくれた。





そのままバックヤードへ消えていったスニョンを追いかけようと少し足を進めた時に振り返るとスンチョルさんは、ん?と声を上げて軽く首を傾けた






『……ありがとうございます、スンチョルさん』


「お互い良い日になるといいね」


『はいっ!』





笑いながら大きく頷くとスンチョルさんも笑い、ほら帰った帰った、なんて言いながら手で追い払うような仕草をする。





きっと、この後に来るであろうスンチョルさんの仔猫さんは今頃ウキウキしているのかなぁ?




スンチョルさんがどんな物を用意していても喜びそうだな、あの人なら。




そんな事を思いながらバックヤードへと向かうと先に着替えたスニョンはまだ着替えていない私を見て呆れた声をあげた





「……もうー、何してんだよ。置いてくよ?」


『あぁー、待って待って!すぐ着替えるからさっ!』






そう言って慌ててバックヤードへ入り服を着替えて二人で店から出るとそのまま手を繋いで一緒にスニョンの家へと向かった。
 
 
 
 

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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月14日 6時

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