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ミセス戯言のWhite Day 4🎁 ページ8

 
 
 
 
 
 
 
 
「……ごめんね、こんな物しか渡せなくて」


『……何を言っているの?スングァン』


「へ?」




彼女に目を向けると彼女の顔はとても嬉しそうで箱を大切そうに握ったまま笑顔を崩さずに僕を見つめている




『好きな人から貰えるのがどれだけ嬉しいのか貴方には分からないの?』


「……………」


『スングァンから贈り物があるだなんて思っていなかったから、私本当に嬉しいのよ?』


「……Aさん、」


『それが例え偽物でも私は構わないっ!』


「………………」





何だろう?最後の言葉で全て台無しになっている気がするんだけどなぁ。




Aさんの言葉に口角がピクピクと動いていると僕に飛びついてきたAさんは僕の耳元で嬉しそうに声を上げた





『本当にありがとうっ!スングァンッ!……私の一生の宝物よ?』


「………それなら良かった」






少し気になる発言は多かったけれど、やっぱり彼女はこうでなくっちゃね?





彼女の背中に手を回すと嬉しそうに笑い首元に擦り寄ったAさんに思わず呆れ笑いが出てしまった。喜んで貰えて良かったよ?でも……………、













やっぱり、発言はどうにかしなくちゃいけないかもしれないね?












 
 
 
 
 
ミセス戯言のWhite Day Fin










 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『お兄様っ!久しぶりねっ!……コレを見てっ!スングァンから頂いたのっ!』


「………何コレ、ガラス?」


『いいえっ!ダイヤの偽物、って言っていたわよっ!』


「………ダ、ダイヤの偽物?」


『えぇ!ダイヤの偽物でも喜んで貰えて良かった、って言っていたわ!』


「………何?ワザと偽物なんか渡してきた訳?」


『それは分からないけど似ている物はそこら辺にある、とは言っていたかしら……?』


「……スングァンに電話しろ」


『え?』
 
 
 
 

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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月14日 6時

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