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染のWhite Day 4🎁 ページ44

 
 
 
 
 
 
 
『ありがとう、ジフンさん。……大好き』


「うん、俺もだよ」





ふと時計に目をやるともうそろそろ出なくてはいけない時間だ。名残惜しいけどジフンさんとはここでお別れ。また会えない日が続くだろう




『……私、もう行かなきゃ』


「あぁ、そうだな。頑張れよ?応援してるから」


『はい。………あのね、ジフンさん』


「ん?」


『……出て行く前に、キスだけして下さい』


「……甘えん坊」





私の発言に少し驚いた後に肩をすくめて笑ったジフンさんは私の後頭部を抑えて引き寄せると久しぶりに重なった唇にキュン、と胸が疼いたのが分かった。







何度も角度を変えながら合わさり続ける唇は私が家を出るギリギリの時間まで続き、また彼の愛が注ぎ込まれる二人だけの少しの幸せな時間を過ごした瞬間だった。








 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
染のWhite Day Fin





 
 
 







 
 
 
 
 
 
 
「ちょっと!A遅いよっ!20分って言ったでしょ!?」


『ご、ごめんなさいっ、ジフンさんが離してくれなくて、』


「離してくれない?」


『キスして下さい、って伝えたら離れなくなっちゃって、』


「え、何?あの人そういうの応える人なの?」


『え?まぁ……連絡もマメにしてくれるしとても優しい人だよ?』


「へぇ〜、何か意外。キスして下さい、なんて伝えても照れちゃって"うるせぇよ、早く行ってこいよ"って言って背中蹴りそうなイメージだったわ」


『……イメージ悪すぎない?』
 
 
 
 
 
 

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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月14日 6時

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