染のWhite Day 1🎁 ページ41
私は今、マネージャーに無理を言って空いている隙間時間に車を走らせて貰っている。
向かう先はもちろんあの人の家。
"忙しいのにごめんな、少しだけ顔を出せない?すぐに用事は終わるからさ"
そう電話越しで少し苦笑いをしたような声で話すジフンさんに即答で行きます、と言ってしまった。マネージャーにはそんな時間なんてどこにあるの!?なんて怒られてしまったけど、
でも、仕方ないよね。いつもそんな事は絶対に言わないジフンさんが私にそう言って来たんだから。それに彼とはどれくらい会っていないのかも分からない。直接顔を見たのは何ヶ月前だったかな?
一緒に住もうか、なんて話も出ていたのに忙しさは増すばかりでその話は未だに私たちの中で纏まってもいない。
インタビューに新曲制作、テレビ番組の出演にこの間決まった6公演のライブの準備。私がドラマに出演した日から目まぐるしい日々は一ミリたりとも落ち着いたりなんてしていない。
「A、プロデューサーの家着いたよ?本当に20分程しか時間無いからね?」
『分かった、ごめんね?ありがとう。すぐに戻ってくる』
そう言って急いで車から降りてエレベーターへと乗り込むと彼の住んでいる回数のボタンを連打した。あぁ、扉の閉じる時間さえ煩わしく感じてしまう、……早く彼の元へ。
軽快な音がエレベーター内から鳴り響いて急いでエレベーターから降りる。
そのまま彼の家まで歩き少しだけ震える指先でチャイムを鳴らすと少しだけ弾んだ胸に軽い笑みが溢れてしまった。
…………やっと会える、いつぶりだったかな?
ガチャ、と開かれた扉から見えたジフンさんの姿に少しだけ緊張して方が上がってしまった。
少しだけ大きくなった体に前に比べて随分と伸びた髪の毛。何だか女の人みたい
『お久しぶり、です………ジフンさん、』
「おー。俺は何回かテレビでお前を見かけてるけどな?」
『み、見てるんですか、?』
「当たり前だろ、俺が見つけて来た奴らだからな。ヨナやハナが単独で出てるやつもチェックしてるよ」
『そ、そうだったんですね』
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作者名:ノルン | 作成日時:2024年3月14日 6時